ドッグフード

純国産フードの実力とその見分け方&おすすめランキング!外国産フードの安全神話は真っ赤なウソ!?

  • 国産のドッグフードは信用できない!
  • ペット先進国の欧米産ドッグフードなら日本のものより安心だ!
  • いやいや、国産のものが絶対安心に決まってるでしょ!

ドッグフードは国産か?それとも外国産の方が良いのか?
なぜか以前から飼い主さんの間で問題になってきました。

ここでは、私の意見も交えながら国産ドッグフードに関する噂や、半ば定説となっているものについて本当なのか?どうなのか?について今回は書いていきたいと思います。

結局は、国産だろうが外国産だろうが良いものはいいし悪いものは悪いという結論になりますが、どうぞしばしお付き合い下さい。

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国産ドッグフードは良くないの?

規制が厳しくて海外製の方が逆に安心?

「ペットフード先進国の欧米産のドッグフードは規制が厳しくて、日本のペットフード規制は無法地帯だから国産フードは危なくて、海外産のフードが安全で良いんだ!」

これが国産フードを毛嫌いする飼い主さんの主張です。

しかし、ここには色んな突っ込みどころがあります。

ペット先進国の欧米のフードの方が質が高い?

まず、「欧米のペットフード規制はそんなに厳しいのか?」というところ。
これは、調べてもかなり情報が少なかったので、かなり暫定的な答えになりますが、現時点での私の見解を紹介します。

結論としてはペットフード規制で特別欧米の方が日本よりも規制が厳しいというわけではないのではないかと思います。

日本語の文献で唯一見つかったEU、オーストラリアのペットの法規制に関する文献がこれです。

米国、EU、オーストラリアにおけるペットフードの安全・品質の確保に関する法令制度およびペットフードの流通実態などに関する調査

この中でアメリカだけなぜか文献が見つかりませんでしたが、オーストラリアとEUの文献があったのでそれを参考に話をしていきます。

文献内では添加物の単位がppmで表されていますが、これは100万分の1の割合という意味で、ペットフード安全法で表示してあるμg/gと同じ単位ということになります。

ppm=μg/gということなので比較しやすいですね。

出典:とても小さな「単位」を知ろう!

参考:ドッグフードの規制は日本ではどうなってる?ペットフード安全法について。

EUのペットフード安全性に対する規制

EUの基準値 日本の基準値
5,10 3
カドミウム 2 1
ヒ素 4 15
アフラトキシンB1 0.01 0.02
アルドリン・ディルドリン 0.01 0.01
DDT 0.05 0.1
エンドリン 0.01 0.01
ヘプタクロル 0.01 0.01
BHT 150 150
BHA 150 150
エトキシキン 100 75

こうやってEUと日本のペットフード安全基準についてみていくと、基準値が一緒かほとんど変わらないものが多かったですし、エトキシキンなど日本の方が基準値が厳しいものもいくつかありました。

この結果から分かることとして、ヨーロッパもペットフードに関して日本より特別厳しい安全基準を持っているわけではないってことですね。

オーストラリアのペットフード安全性に対する規制

文献の安全性に対する規制のところを見てみると、

オーストラリアでは、ペットフードを含め飼料の一般的な安全性を確保するための連邦レベルでの規制はなく・・・

とあります。

その後を読んでみても、特にペットフードの規制についての文言は出てきませんでした。

これだけでは詳しいことは分かりませんが、オーストラリアについても世界的に見て安全基準が特別厳しいということはなさそうですよね。

欧米の外国製フードの問題点

海外輸送の際の輸送賃と管理費

海外産のドッグフードは国産にはかからないお金が価格に乗ってきます。
単純に海外から国内に運ぶ輸送費や、国内に運んでから保管をしておく管理費などです。

国産ドッグフードにはないひと手間がかかっているので、その分価格に上乗せされます。

代理店のバックマージンで高騰する海外産のドッグフード

海外のドッグフードはほとんどが日本の正規代理店に商品を卸して、国内での直接の販売はその代理店が行うという形になっています。

製品は買い切りで在庫の問題や、国内で販売していく宣伝費用などもかかってくるのでさらに金額が価格に上乗せされます。

最終的に、国内で販売するときには、輸入元の本国で販売されている価格の2倍~の値段で売らないと採算は取れないみたいです。(※これはよく行くペットショップに来ていた海外ドッグフードのメーカーの営業の方が言っていました。)

【海外製品の宿命】フードの劣化は時間との闘い

また、海外製のドッグフードは輸送の時間がある分、製造~販売までのタイムラグが大きくなります。
ドッグフードももちろん、製造から時間が経てばたつほど鮮度は落ち劣化して宿命にあります。

ドッグフードの劣化で特に問題になるのが油の酸化です。
この酸化を防ぐために酸化防止剤を入れるのですが、海外産は時間が経っている分劣化しやすいのでより強力な酸化防止剤を入れる必要があります。

ロイヤルカナンなどは発がん性のある強力な酸化防止剤のBHAが入っているとして避ける人も多いですが、それには長旅でもフードの劣化を抑えるために仕方のない面もあるのかもしれません。

逆に言うと、海外産のドッグフードで力の弱い天然の酸化防止剤を使っているフードもありますが、これって本当に油の酸化を防げているのか?というのも少し疑問ではあります。

日本のペットフード規制は無法地帯?

2つ目は、日本のペットフード規制が無法地帯だというところです。

確かに、一時日本のペットフードは全ての原材料の表示義務がなかったり、何が入っているのか、どんなものを使っているのか不透明な時期がありました

ただし、ペットフード安全法ができてからは添加物を含む全ての原材料の表示義務ができましたし、そこまで無法地帯というわけではありません。
もちろん、キャリーオーバーや抗生物質の問題などの不安はありますが、それに関しては人間の食物も似たようなものですよね。

また、原料の産地やトレーサビリティに関してペットフード安全法では義務ではありませんが、自主的に情報を開示している国産のドッグフードもあります。

それに、海外産のドッグフードだってダイジェストや添加物がしっかり入っているものはたくさんあります。
この辺は、やはり国産や海外産というくくりではなく、1つ1つのフードをしっかりと吟味していく必要があると思います。

参考:ドッグフードの規制は日本ではどうなってる?ペットフード安全法について。

国産の方が安心感がある?

国産の方が安心感があるという飼い主さんもいるようですが、産地が日本になっていても原料が全て海外産という可能性があることも知っておく必要があります。

現状の法律では産地の定義は最終加工をした国となっています。
パッケージを入れ替えただけのリパックはダメと書いてありますが、海外の安い原料を取り寄せてそれを日本で混ぜて「最終加工しました」とすればそれは国産のドッグフードなのです。

日本産の原料は1つも使われていないのに、これはれっきとした国産フードなんですね。

なので、国産ドッグフードだからといって無条件に安心だということも言えないということです。

安全な国産フードの見分け方

では、最後に安全な国産フードの見分け方と私が実際に食べさせてみた感じたおすすめの国産ドッグフードをランキング形式で紹介します。

まずは何といっても化学添加物ができるだけ入っていないものを選ぶことと、原料からしっかりこだわったフードを選ぶということです。

添加物は裏のラベルを見れば一発で分ります。
このサイトでも何回も言ってきましたが、

  • エキシトシンやBHAなどの化学保存料
  • 着色料
  • 香料

などが入っていないものを選ぶということ。

また、できれば原料は産地のはっきりしたトレーサビリティなドッグフードを選ぶことです。

グレインフリーのフードはいいのか?

よく良いドッグフード=グレインフリーのものと思い込んでおられる方もいらっしゃいますが、グレインフリーでないと良くないということもないですし、逆にグレインフリーだから全て安心ということもできません。

確かにワンちゃんは穀物でアレルギーが出やすかったり、穀物の消化が得意ではないという面もあります。

しかし、穀物は様々な種類の栄養素が摂取できますし、消化もしっかり水につけて加熱をすればアルファ化され消化がしやすくなります。

事実として、犬の先祖である肉食のオオカミも獲物の胃の内容物を丸ごと食べることで、吸収しやすくなった植物や穀物なども摂りいれていました。

穀物それ自体が悪いというのではないということは頭に入れておく必要があると思います。

参考:グレインフリードッグフードのウソ・本当!タイプ・目的別おすすめ商品も。

無添加フードならいいのか?

また、安全なドッグフードという意味で無添加フードを探している飼い主さんも多いと思います。

しかし、「うちのドッグフードは無添加です!」と大々的に宣伝文句として使っているドッグフードは一度疑ってかかった方がいいです。

というのも、無添加=何も添加物が入っていない完全無添加と誤解させるような表記にしておいて、実は香料・着色料が無添加など一部の添加物が入っていないだけで、普通に保存料などが入っていることも多いからです。

そもそも、酸化防止剤などフードの劣化を防ぐために必要な添加物もあり、天然の安全なものであれば入っていても全く問題のないものもあります。

そいうった意味でも、安全なフード=無添加フードと盲目的になっていると大事なことを見誤ってしまうことにもなります。

⇒無添加ドッグフードについて

国産おすすめドッグフードランキング

1位 ジロ吉ごはん

全ての原料が国産でトレーサビリティのしっかりした純国産フード。
酸化防止のためにビタミンEを加えていますが、化学添加物などは一切入っていない安心して食べさせられるドッグフードです。

うちのチワワ君にメインで食べさせているフードで、食いつきも抜群です。
外国産のドッグフードをあげていて、食いつきが悪いという方はぜひ試してみて下さい。

電話で連絡すると無料でサンプルも頂けたので、気になる方は下のリンクから詳細をチェックしてみて下さいね。

⇒ジロ吉ごはんを試してみたリアル口コミ・評価

2位 ドットわん

ドットわんは岡山にある自然派ドッグフードメーカーで、素材が劣化しにくいフリーズドライ製法をとっています。
このメーカーも素材に対するこだわりが半端じゃなくて、良い食材を追い求めほとんどの素材を産地から直接仕入れているこだわりよう。

ジロ吉もなのですが、このドットわんも肉や野菜を煮込んだだし汁が入っているので自然な旨味がついていて、うちのチワワ君も大好き。
私も食べたことがあるのですが、ドットわんとジロ吉は人間が食べても本当に美味しいです。

ちょっと値段が高めなので今はメインで使ってはないですが、ちょこちょこ使わせて頂いている大好きなフードメーカーさんです。

⇒ドットわんを試してみたリアル口コミ・評価

3位 吉岡油糧

国産の自然派フードといえば吉岡油糧を知っている方も多いと思います。
ネット通販でしか販売しておらず、フードの詳細もホームページには詳しく載っていません。

正直「怪しいな・・・」と思っていたのですが、無料でお試しができたので一度頼んでみることに。

無料なのに、ふつうお1キロのパックを2つも頂けました。

しかもなんと名前付き。(笑)

ここは注文する前にいくつかチワワ君に関するアンケートに答えたのですが、その回答をもとにセミオーダーメイドのような形でフードを作ってくれます。
期待はしてなかったのですが、チワワ君の食いつきも良かったのでジロ吉のサブとしてあげてます。

⇒吉岡油糧を試してみたリアル口コミ・評価

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