こんにちは!
チワワ君の飼い主です。
今日はペット保険についてのNさんからご相談を頂いたので、その内容に答えていきたいと思います!
では、早速相談内容がこちら。
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相談内容:椎間板ヘルニアと膀胱炎の既往症でのペット保険の選び方
突然のご連絡で誠に申し訳ございません。
いつも生活がより安心で豊かになるような情報を発信してくださりありがとうございます。
今回ペット保険についてお尋ねさせていただきたいことがありご連絡をさせていただきました。私はM,ダックスフンド(♀7歳)を飼っております。
愛犬は2017年7月に1回目、2019年3月に2回目、同年2019年11月に3回目と7年間の間で三度の椎間板ヘルニアの手術をし、リハビリに励んできました。
ですが、今回3回目ということもあり、また今まで起こしたヘルニアの中で一番圧迫が強く神経の状態からしても、術後7ヶ月たった今でも立ったり歩くことはできておりません。。。
ですが、日々の自宅でのリハビリ、またプールとトレッドミルのリハビリは今も続けている状態です。
うちの子の場合、我が家に迎えた当初からペット保険には入っておらず、愛犬用に家族で少しずつ積立てをし貯めたお金の中から必要な際には使用しておりました。
ですが、今まで2回の手術代や通院費もそうでしたが、3回目の今回も手術と術後の通院でかなりの費用が正直負担となっており、3回目の今回に関しましては、今後もずっとおしっこの管理(膀胱炎など)はしていってもらわないといけないし、保険に入ることも考えてみてはと獣医師の先生などからはアドバイスされております。
愛犬のようにシニアではまだなく7歳という年齢ではあるけども、子犬の頃からではなく途中からで、今までお話させていただいたような経過をたどり、今後現在と同様か今以上に主に通院費がかさむことが予想され、シニアになってからのことも考えての保険でオススメのペット保険をお教えいただけませんでしょうか?
今現在は窓口精算可能なアニコム・アイペット、またペット&ファミリー・ペットメディカルサポートの4つで迷っております。
お忙しいところ藁おもすがる思いでご相談してしまい誠に申し訳ございません。
お返事宜しくお願い申し上げます。
お忙しい中、お返事をくださり心よりお礼申し上げます。
メールが無事に届いており本当によかったです。
椎間板ヘルニアは、一番最初にかかった1回目の金額は今確認できなかったのですが、2回目・3回目は入院の期間が少し長くかかったこともあり、確認したところそれぞれ45万近くかかっておりました…。
また通院の頻度に関しましては、今現在2~3週間に一度のペースで通院しており、検査や薬代なども含めて毎回2万近くかかることがほとんどです。
愛護センターから縁がありうちに来てくれた子なので、私が出来る限りのことはしてあげたいと金銭的にも頑張ってはいるのですが、リハビリなどのプールも今現在も続けていて、こちらにもお金がかかっているのが現状であり、共倒れにならないためにもきちんと保険を考えたいなと思っております。
どうかお教えいただけましたら幸いでございます。
よろしくお願い申し上げます
以上が相談内容です。
Nさん、詳しく状況や要望を伝えて頂きありがとうございました!愛護センターから引き受けられて、かなりの医療費もかかっているということで、是非力になりせて頂きたいと思います。
既往症・病歴がある場合のペット保険の選び方
全ペット保険共通:現在治療中の病気は補償対象外となる
まずは、前提としてですが、ペット保険に加入したとしても、現在治療中の病気に関しては、補償の対象外になってしまいます。
これは、全ペット保険で共通事項です。
なので、現在治療中の病気に関しては完治してからペット保険に申し込むのがおすすめです。
完治していても病歴があると不担保、加入が不可となる場合
次に、病気によっては完治していても過去に一度でも病歴があるだけで、不担保条件(補償対象外)がついたり、ペット保険への加入をそもそも断られる病気があります。
今回挙がっている椎間板ヘルニアや、膀胱炎は、ペット保険によっては不担保条件、加入不可となる場合も多いので、該当のペット保険は除外していきます。
気になる病気やケガがそもそも不担保対象になるペット保険
次に、過去に病歴が無くても、気になる病気(補償してほしい病気)が、初めから無条件で不担保条件がつく(補償対象外)となるペット保険もあります。
今回Nさんが気になる病気というと、やはり椎間板ヘルニアと膀胱炎になると思います。特に椎間板ヘルニアの場合は、初めから無条件で不担保(補償対象外)となっているペット保険があるので、これも除外していくといいですね。
直近の治療歴(※期間はペット保険によって異なる)も見られる
最後に、ここまで挙げた病気やケガ以外であっても、直近の治療歴も告知の義務があります。ちなみに告知義務が発生する期間も実はペット保険によってまちまちです。(大体半年間が多いですが、ペット保険によって3ヵ月~1年まででばらつきがあります。)
なので、もし可能であれば、めぼしを付けたペット保険の告知義務が発生しなくなる時期まで待ってからペット保険の申請を出す、というのがベストです。
回答編:今回の具体的なペット保険の選び方
まず、今回の相談の中で、一番のポイントとしては、
というところだと思います。
ただ、椎間板ヘルニアと膀胱炎に関しては現在進行形で治療中になってます。また、文面から察するに、なかなか完治、というのも難しい、というのが現状かと思います。。
そうなってくると、一番初めの条件として、
「全ペット保険共通で、ペット保険加入前(正式には契約して待機期間が終わる前)から発症している(治療を続けている)病気に関しては、不担保条件(補償対象外)がつく」
というところにどうしても引っかかってしまうんですね・・・。
なので、非常に心苦しいのですが、現時点で先ほど挙げたポイントを満たすペット保険は無い、というのが正直なところです。。
ただ、もし完治する可能性があるとすれば話は別です。
考え方としては、上で紹介した流れの通りです。
椎間板ヘルニア・膀胱炎の病歴があると加入を断られるペット保険
まずは、椎間板ヘルニア・膀胱炎の病歴があると加入自体を断られるペット保険を除外していきます。
該当のペット保険は、au損保とペッツベストこの2社です(いずれも椎間板ヘルニアが引っかかっています。ペッツベストはダックスやコーギーなど胴長犬種のみ対象)。この2社を除いて、さらに候補を絞っていきましょう。
椎間板ヘルニア・膀胱炎が過去に一度でもあると不担保条件のつくペット保険
次に、先ほど挙げた2社以外で、椎間板ヘルニア・膀胱炎が過去に一度でも病歴としてあると、この2つの病気が補償対象外となるペット保険を挙げていきます。
それが、アクサダイレクト、PS保険、日本ペット、プリズムコール、FPC、ペット&ファミリー、イーペット(グレード2以上)、イオンのペット保険、SBIペット保険の9社です。
この中で椎間板ヘルニアはこの9つ全てのペット保険で一度でも病歴があると告知義務のある疾病として挙がっています。
ちなみに、膀胱炎の方は少ないですが、日本ペット、FPC、イオンのペット保険の3社で告知義務のある疾病として挙がっていました。
なので、この9つのペット保険も除外します。
残ったペット保険の告知義務が発生する期間まで待つ
で、ここまで除外したペット保険を除いて残ったのが、
- アニコム損保
- アイペット損保
- 楽天ペット保険
この3社です。
この3社のそれぞれの告知義務が発生する期間を見ていくと、
- アニコムの告知義務期間:過去6か月以内
- アイペットの告知義務期間:過去3ヵ月以内
- 楽天ペット保険の告知義務期間:過去6か月以内
となります。
なので、各社のこの期間を過ぎれば、基本的には過去の病気を告知しなくても良い=不担保条件がつかないと言えるのです。(※もちろんこれは絶対ではありません。保険加入後の個々の保険金の支払い条については、最終的には各ペット保険会社の判断によります。)
なので、アニコムなら6か月間、アイペットなら3か月間、楽天なら1年間(一般的な告知義務期間は6か月ですが、特定の疾患については1年間に延びます。今回ポイントになっている椎間板ヘルニアと膀胱炎はこれに該当するので、告知義務期間は1年間に延びてしまいます。)
この中で考えると、一番現実的に入りやすいのは、告知義務期間が3ヵ月と一番短いアイペット損保です。
高齢になってからの保険料から考えると、半年間待ってアニコム、、を選びたいところですが、爆弾を抱えたまま半年間待つよりは、たとえ後々の保険料が上がったとしてもまずは不担保条件なしで加入できる(可能性のある)アイペットが第一候補かと思います。(この考え方でいくと、さらに告知義務期間の長い楽天ペット保険は自動的に除外としました。)
さらに確かにアイペットは高齢になってからの保険料は高くなりますが、今までの手術や通院でかかる治療費を考えると、保険料を支払ったとしても余りある恩恵が得られますしね。
ということで、私であればこの場合、まずはアイペットを第一候補として加入に向けて動いていくと思います。(※ただし、アイペットも先天性の疑いがある病気の場合は一度でも病歴がある場合は告知義務が発生するのでここはまた悩ましいところではありますね。。)
ということで、あくまでも現在治療中の椎間板ヘルニア、膀胱炎が完治した場合、という条件付きではありますが、ペット保険の選び方について、私の考えをお伝えさせて頂きました!
ということで、今日はこの辺で。