ペット保険に限らずどの保険に関しても言えるのですが、最も根本的なリスクとして、加入した保険会社が保険加入中に経営破たんしてつぶれてしまった場合どうなるのか?っていうところです。
万が一、自分か入ったペット保険会社がなくなってしまったら保障はどうなるのか?
についてペット保険会社の分類から紹介します。
保険会社が破たんして無くなってしまった場合には、
基本的に加入するときに確認した保障が受けられなくなる可能性が高いです。
これについて、ペット保険会社の分類について少し話をしなければいけません。
ペット保険会社は2種類に大別される
ペット保険といっても、その会社の形態によって大きく3つに分類されます。
それが、
- 損害保険会社
- 少額短期保険会社
- ペット保険共済
の3つです。
損害保険会社の場合
損害保険会社については、金融庁長官による免許制になっていて、
資本金が10億円以上でないと認可されないようになっています。
さらに、経営破たん時の契約者保護について、法律で整備されているため、
仮に損保は会社がつぶれてしまった場合にも、一定期間は破たん保険会社によって補償(契約者保護機構による保険金や返戻金)が継続されます。
また、保険業法という保険会社が守らなければいけない法律を順守する必要があります。
少額短期保険の場合
一方、少額短期保険は登録制となっています。また、保険料収入も損害保険会社よりも事業規模が小さいペット保険会社です。
また、少額短期保険会社については、経営破たん時の保障について法律がありません。
何かあった場合には保障や救済が行われない可能性があります。(※法務局へ一定の保証金を預けることが義務化されており、破綻した場合にはそこから補償がされる仕組みになっている。)
損保と同じく、保険業法という国の法律の順守が求められます。
そいうった意味では損保の方が安心感はありますね。
その分、少額短期保険と比べて保険料は割高にはなりますが・・。
この辺のリスクを安心料として支払うかどうかでどちらを選ぶのかが決まってきます。
ペット保険共済の場合
最後にペット保険共済について。これは損保や少額短期保険とも違い、免許制でも登録制でもなく国の認可を受けていない業態です。
もちろん、無認可だからといって法律違反のブラックな会社というわけではありませんが、保険業法も適用除外となっています。保険会社というよりも、お金を集めて相互扶助で何かあったときに会員同士で助け合うといった意味合いが強い形態です。
なので、厳密には「ペット保険会社」ではありません。
少額短期保険と損保どっちがいいの?
ちなみに私は条件面で問題がないなら、保険料の安い少額短期保険でも問題ないと思っています。
少額短期保険会社でも資本金が損保会社と同等のところもありますし、
実際の保険料と、残りのワンちゃんの人生の10数年で保険会社が経営破たんするリスクを天秤にかけたときに、
毎月高い保険料を支払い続ける方がリスクだなと感じたからです。
できるだけつぶれないペット保険会社を選ぶには?
これは、最終的に候補が2つか3つに残って、どれも甲乙つけがたく、どれに決めたらいいのかわからない!
というときには、できるだけつぶれない保険会社を選ぶというのも決め手になるかもしれません。
本当に万が一という想定なので、保険会社を比較するうえでかなり優先順位は下がりますが、
最後の最後はそいいう選び方もありだと思います。
ただ、どうやってつぶれない会社を見極めるのか?という部分ですが、
それは各社の直近の決算報告を見ます。
(「保険会社の名前+決算報告」と検索すれば大体でてきます。)
細かい数字の読み方などが分らなくても、直近で黒字か赤字かくらいは判断ができます。
また、それぞれの会社の資本金=資金的な体力とみることができるので、気になる会社の資本金を確認してみるといいですよ。
このあたりをどの保険にするか最後の最後の決め手として、お守り程度に参考にしてみてはどうでしょうか。
まとめ
ペット保険の会社には損害保険会社と少額短期保険会社の2種類あります。
損害保険会社の方は金融庁からの免許制になっており、保険会社が倒産してしまった場合でも契約者保護(保険金や返戻金の補償)が整備されている。
また、資本金も10億円以上ないと認可が下りないので経営体力もあり倒産しにくい。
少額短期保険会社が倒産した場合は、法律で契約者保護について整備されていないので、会社がつぶれてしまった場合は保障が受けられなくなる可能性があります。(※別途法務局へ保証金は預けているので、破綻した場合の補償はここから行われる。)
損保よりも少額短期保険会社の方が倒産したときのリスクは高いですが、保険料は比較的損保の方が割高です。
特に倒産リスクのある少額短期保険会社を選ぶ際には、各社の決算報告書や資本金なども保険選びの材料にしてみてはどうでしょう。