【後悔しない】アニコム損保のデメリットから保険料、補償内容までこれだけチェック!

チワワ君の飼い主
こんにちは!

チワワ君の飼い主です。

今日は、

ペットショップから勧められたアニコム損保にずっと入ってるけど、他のペット保険と比べてどうなんだろう?アニコムと他ペット保険と分かりやすい違いを教えて欲しい!
飼い主さん
ペット保険を検討中!アニコムは有名で加入者も多いみたいだけど、加入前に知っておくべきデメリットってあるの?
飼い主さん
アニコムって保険料が高いって噂だけど・・・どらくらい高いのかな?
飼い主さん

という疑問に答えていきたいと思います!

この記事では、公式HPやパンフレットだけを見ていては分かりにくい、気づかないことについて、他ペット保険との比較も交えて解説していきます。

この記事だけで、アニコムのどうぶつ健保ふぁみりぃ、ふぁみりぃぷち(※ともに犬猫プラン)について大事なポイントを網羅できるようになっているので、ぜひ最後まで漏れなく確認してくださいね。

※ちなみに、私もチワワを飼っていて、現在もペット保険に加入中の飼い主です。実際のペット保険加入者の目線で書いています。

アニコム損保の補償内容

では、アニコム損保の基本的な補償内容や特徴について、まずは説明していきますね。

ペット保険の対象動物

どうぶつ健保ふぁみりぃ 犬、猫、鳥、うさぎ、フェレット※
どうぶつ健保ぷち 犬、猫
どうぶつ健保しにあ 犬、猫

アニコム損保の補償対象は、犬、猫以外にも鳥、うさぎ、フェレット(モモンガ、リス、ハムスター、ネズミ、モルモット、ハリネズミ、チンチラ、カメ、トカゲ、ヘビ)です。

ペット保険の多くは、犬と猫のみしか加入できませんが、アニコム損保は上で紹介したような、鳥類や小動物も加入できる数少ないペット保険の1つです。(※カッコ内の動物に関しては、アニコムと代理店契約をしている提携ペットショップからしか加入不可。)

ここでは、犬と猫のみに絞って解説していきますが、ウサギや鳥類などのペット保険に関してはこちらで説明してます。→ うさぎやフェレットなど小動物、鳥類、爬虫類などの入れるペット保険比較【アニコムVSプリズムコール】

https://with-tiwawa.com/?p=11218

加入・更新の年齢制限

<!-- ★insertRow(

)★ -->
プラン 加入上限年齢 更新上限年齢
どうぶつ健保ふぁみりぃ・ふぁみりぃぷち 8歳未満(7歳11ヶ月)まで 終身
どうぶつ健保しにあ 8歳以上 終身
項目1 項目2

アニコム損保の加入上限は7歳まで。これはペット&ファミリー(ナンバーわん、ナンバーわんスリム共に)と共に、すべてのペット保険の中では、一番早く加入の門戸が閉じてしまいます。

ただし、最近新たに追加された「しにあプラン」では、その名の通り“シニア犬でも入れる“というのがコンセプトになっており、8歳〜何歳でも年齢制限無しで加入できるのがポイント。

加入条件に年齢制限が無いというのは、全ペット保険の中でも、このアニコム損保のしにあプランだけですし、かなり画期的なことだと言えます。

待期期間

ケガ 無し
病気 30日間

ペット保険には、契約スタートしてからも一定期間に補償猶予(対象外)期間があります。それが、待機期間と呼ばれるものですが、アニコムの場合はこんな感じ。

ケガの場合は契約スタートから即補償されるため、待機期間は無し。病気の場合は契約スタートから30日間の待機期間があります。

病気の場合は、ガンとそれ以外の病気で待機期間を分けているペット保険もありますが、アニコムの場合はまるっとまとめて、病気は30日間ということですね。

プラン内容

ふぁみりぃ(70%) ふぁみりぃ(50%) ぷち(70%) しにあ(70%) しにあ(50%)
通院 1.4万円/日まで
年間20日まで
1万円/日まで
年間20日まで
- -※ -※
入院 1.4万円/日まで
年間20日まで
1万円/日まで
年間20日まで
1.4万円/日まで
年間20日まで
1.4万円/日まで
年間20日まで
1万円/日まで
年間20日まで
手術 14万円/回まで
年間2回まで
10万円/日まで
年間2回まで
50万円/日まで
年間2回まで
14万円/回まで
年間2回まで
10万円/日まで
年間2回まで
年間最大額 84万円 60万円 128万円 56万円 40万円

次に、プラン内容について。まず、通院・入院・手術のフルカバーのプランは、健保ふぁみりぃのみ。残りのぷちとしにあに関しては、通院の補償が除外されます。

  • 通院・入院・手術のフルカバープラン → 健保ふぁみりぃ
  • 通院が除外されるプラン → ぷち、しにあ

そして、すべてのプランに共通しますが、通院・入院・手術と、それぞれのカテゴリーで、1日の限度額、年間限度回数(日数)が決まっているタイプのプランです。

ペット保険には、年間の限度額がまるっと決まっていて、あとは回数も金額も無制限で使えるタイプのものもありますが、それと比べると利用に少し制限がかかるのも抑えておきましょう。

アニコム損保は全プラン共通して、通院・入院・手術で1日の限度額と年間の利用回数(日数)が分かれているため、そうでないペット保険と比べて、利用には少し制限がかかる。

 

では最後に、フルカバープランではない、健保ぷちと健保しにあの、アニコム損保内での位置づけ(どういう人に向いているのか?)について解説していきます。

健保ぷちプランの位置づけ

健保ぷちは、通院を除外して、入院と手術の場合のみの補償に特化した、部分補償のプランです。

メリットとしては、フルカバーの健保ふぁみりぃよりも、月々の保険料を安く抑えつつ、高額治療になりやすい手術や入院の厚い補償を受けられるところ。

特に手術の補償額に関しては、一回につき最大50万円を受け取れるので、かなり手厚い補償になってます。その代わり、通院補償はありません。

保険料を低く抑えて、高額治療になりやすい手術・入院のみが補償されるプラン。通院に関しては補償対象外。

健保しにあプランの位置づけ

健保しにあ最大のメリットは、加入に年齢制限が無いところですね。年齢だけでいうと、どんな高齢な犬や猫でも加入できるのは本当に画期的

しかし、補償内容に通院補償はなく、健保ぷちと同じく入院と手術のみの補償となります。かつ、入院と手術の補償内容としても、健保ふぁみりぃと同じで健保ぷちには及びません。

ただし、一つ大きなポイントがあって、継続更新の2年目以降、どうぶつ健活(腸内フローラ測定)の結果が良好だと、フルカバーの健保ふぁみりぃに移行できる、というところ。つまり、通院も補償対象になる、ということです。

ちなみに、移行できる条件としては、

  1. 保険契約が始まった月から6ヶ月以内に腸内フローラ測定キットの提出
  2. 腸内フローラの測定結果が「良好」と判定

この2つとされていますが、この腸内フローラ測定の結果が「良好」となるのが、犬の場合と猫の場合で違っていて、

  • 犬が「良好」となる場合:腸内健康年齢が実年齢より1歳6ヶ月以上若いこと→全体の23%
  • 猫が「良好」となる場合:腎臓チェックの結果が「とてもよい」こと→全体の20.3%

となっているようです。

犬猫共に、移行できるのは全体の5分の1程度とはいえ、これは非常に嬉しいポイントですね。

  • 年齢制限無し(8歳以上)で入れる唯一のペット保険。
  • 通院補償が無いが、継続2年目〜どうぶつ健保(腸内フローラ測定)の結果が良ければ、通院補償もつくフルカバーの健保ふぁみりぃに移行可能。

免責金額

免責金額
無し※全プラン共通

免責金額とは、必ず負担しなくてはいけない自己負担金のことで、この設定があるペット保険は、必然的に受け取る保険金は少なくなります。(※反面、保険料が低く抑えられるというメリットもありますが。)

アニコム損保は、免責金額(自己負担金)が無く、治療費に対して、そのまま補償割合をかけたものが、受け取り保険金となります。

アニコム損保の保険料

では、よく高いと言われるアニコムの保険料。実際のところはどうなんでしょうか?全ペット保険の保険料の推移をグラフにしてみたので、これを見ながら解説していきます。

犬の保険料

各保険の保険料が上がり方も含めて比較しやすいように70%補償に統一して(70%補償のないプリズムコールは100%(プレミアムオレンジプラン)、ペッツベストは年間限度額50万円、80%補償、年間免責金額2蔓延、プレミアム特約アリ)で比較しています。)

全ペット保険の保険料の推移を表しているので、グラフがだいぶん分かりにくくなってます。。アニコムの保険料(健保ふぁみりぃ70%)の推移は青色の線。

まぁ、パッと見全然わからないので、解説します笑

確かに若い頃までは、全ペット保険の中でもトップクラスに高めの保険料で推移しています。ちょうど、7歳のところでチラッと見えている通り、単独トップになっているのが分かります。

ただ、それ以降を見てみると、保険料の上がり方が鈍化して行っているのが分かります。全体としては保険料が高めの部類に入ることは間違いありませんが

終身までの契約を見たときに、トータルの保険料としては、それほど高くは無い、というのが実情と言えます。(グラフをみると分かる通り、10歳頃を境に、アニコムより保険料の高いペット保険も結構ありますよね。)

猫の保険料

このグラフも犬の保険料の時よりさらに分かりにくくなってますが・・・。青色の線がアニコムです。って言っても、最初から最後まで通して線が重なっててほとんどわかりません・・。(※ちなみにもう一つの分かりやすい青色の線(ちょっと水色に近い色)はイーペットです。間違えやすいですが。)

なので、ここでも補足の解説を入れると、全体としては犬の保険料と同じで高めの部類で推移していきます。ですが、やはり高齢になってからの保険料の上がり方は緩やかで、全体として見た時には、それほど保険料は高く無い、というのが分かりますね。

保険料の割引・割り増し制度

次に、アニコム損保の保険料の割引制度について。アニコム以外の保険料制度は、「割引き」のみですが、アニコムのみ、「保険料の割増し」があります。この割増制度に注意しながら、見ていきましょう。

多頭割引(※ふぁみりぃ、しにあ限定)

まずは、多頭割引について。アニコムの多頭割引は、アニコムに2頭目以降に加入したペットに対して、年間600円の保険料の割引が受けられる、というものです。

注意点としては、対象外のプランがあること。健保ふぁみりぃと健保しにあは対象外ですが、健保ぷちに関しては対象外です。

健康割引・割り増し(※ふぁみりぃ限定)

請求回数 0回 1~5回 6回~19回 20~39回 40回以上
割増引率 10%割引 5%割引 無し 20%割増 50%割増

次に健康割引、割増制度について。ここで、保険料の割増し条件が出てくるので、しっかり確認しておきましょう。

まず大事なのが、保険金の請求回数についてです。この保険金の請求回数が少なければ少ないほど、次年度以降の更新時に保険料の割引が受けられて保険金の請求回数が多ければ、保険料が割増しになってしまいます

で、請求回数が増える=治療に頻度が高い、ということで、ここは通院の回数がポイントになってくると思います。

通院回数の上限(健保ふぁみりぃ)は年間20回となっているので、この上限をいっぱいいっぱいまで使うと、次年度の更新で保険料が通常の2割増になる、ということです。

 

なので、通院回数が増えてるな〜と思った時は、20回までいくのではなく、19回のところでセーブしておきたいところ、ですね。

保険金の請求・支払い方式

<!-- ★insertRow(

)★ -->
窓口精算対応 窓口精算非対応
動物健保ふぁみりぃ
動物健保ふぁみりぃしにあ
動物健保ふぁみりぃぷち
項目1 項目2

では、窓口精算についての対応について。アニコム損保は、ご存知の通り、ペット保険の中でも数少ない窓口精算に対応しています。

窓口精算とは・・・人間の健康保険と同様に、精算をする際に保険金との差し引きの治療費を支払えば良い。

ただ、プランによっては窓口精算に対応していないものもあるので注意。

健保ふぁみりぃと健保しにあに関しては窓口精算対応してますが、健保ぷちに関しては窓口精算非対応で、一度動物病院で全額治療費を支払い後、後日保険金を請求する、という流れになります。

アニコム損保の免責・不担保条件

次に、アニコム損保の保険金支払いの補償対象外となる場合、条件(免責・不担保条件)について解説していきます。

ちなみに、ここではペット保険によってその対応が分かれるもののみを取り扱っています。全てのペット保険に共通の免責・不担保条件については、こちらの記事を確認してくださいね。→ 入る前に必ずチェック!ペット保険の支払い適用外の病気・ケガまとめ

ペット保険によって対応の分かれる免責疾病

膝蓋骨脱臼
誤飲
歯周病・歯肉炎
チェリーアイ
股関節形成不全
レッグペルテス
気管虚脱
椎間板ヘルニア
てんかん
病理検査
診断書作成費用※1 ×
時間外診療(割増分)

ペット保険によって分かれる個別のものに関して、アニコム損保の対応状況はこんな感じ。

表を見てわかる通り、他のペット保険では補償対象外となるものでも、アニコム損保ではほぼほぼ補償対象となる、という感じですね。

※診断書作成費用に関しては補償対象外となりますが、保険金請求の際にも基本的には必要ありませんし、ほとんど使う機会は無いのでは?という項目ですね。

慢性疾患・高額治療への対応

慢性疾患・高額治療への対応

同一疾患が年度をまたいで治療が続いた場合でも、問題なく次年度の限度額もしっかりリセットされます。(※逆にいうと、同一疾患が完治せずに次年度も治療が続いた場合、その治療費については限度額がリセットされないペット保険がある、ということです。)

更新時にそれが原因で傷病が免責(補償対象外)対象となったり、更新を断られたりすることも基本的にはありません。

ただし、プラン内容の項目でも伝えましたが、年間の治療回数が多かった場合、保険料の割増制度(最大50%の割り増し)がありえます。

先天性・遺伝性疾患への対応

先天性・遺伝性疾患への対応

先天性・遺伝性に由来する疾患に関しては、多くのペット保険で補償対象外となってます。アニコム損保は、その先天性・遺伝性に由来する疾患について、補償対象となる数少ないペット保険の一つです。

アニコム損保のデメリット

では、最後にアニコム損保のデメリットについてまとめておきます。加入前には、ここをしっかりと確認してから、後悔のないようにしてくださいね。

  1. 通院・入院・手術の項目別にそれぞれ1日の限度額、年間限度回数(日数)の制限がある。
  2. 健保ぷち(入院・手術特化プラン)に、窓口精算は無い。
  3. 健保しにあに通院補償が無い(※ただし、次年度移行通院補償のつく健保ふぁみりぃに移行も可能)
  4. 保険金の請求回数によっては最大50%増の保険料割増制度がある。

この4点だけは、しっかりと確認、納得してから加入を検討しましょう。

アニコム損保の特徴と総評

アニコム損保は、契約数ナンバーワン(ナンバーツーはアイペット損保)という業界のリーディングカンパニー。

加入に年齢制限のないシニアプラン(8歳〜)を創設したりと、業界を牽引するペット保険であることは間違い無いでしょう。

窓口精算に対応していたり、免責疾病や慢性疾患、先天性・遺伝性疾患への対応など、安定した補償内容。そして、補償対象も犬、猫以外の鳥類やウサギ、フェレットなどの小動物もカバーされているところからもそれが伺えます。

 

また、「保険料が高い」というイメージが強いアニコムですが、その補償内容や補償対象の広さと比べると保険料も割合リーズナブル。
特に、高齢になってから保険料がそれほど上がっていかないところは安心できます

ただし、注意点として、通院・入院・手術の項目ごとに年間限度額と限度日数(回数)の設定があること。(※ここに制限がないペット保険よりは保険金の請求に制限がある。)

また、年間の保険請求の回数が増えると保険料の最大50%の割り増し制度もあったりと、デメリットもあります

この辺り総合して、加入するかどうかを検討されて下さい。

  • B!