ドッグフード

週刊新潮「食べてはいけないペットフード」にヒステリックに反応するのはもうやめよう。

8月付の週刊新潮に乗っている食べてはいけないドッグフード。
これが結構話題のようです。

私も屋根裏メルマガの読者さんから話を聞いて初めて知りました。
ということで、早速その週刊新潮の記事を読んでみよう・・・・
と思ったのですが、アマゾンで購入しようとするともう絶版になっているみたいで定価べらぼうに高くなってしまっています。


※今はもう少し安くなってるみたいですが、私が見た時は定価420円のものが5000円ちかくしていました^^;

そこで、いろいろネットで検索してみると実際の記事を載せているサイトがあったので、
そのサイトに記載されている記事内容をもとに考察してみたいと思います。

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週刊新潮「食べてはいけないドッグフード」のまとめ

現物の全文は見ていないのですが、そのサイトに掲載してあった写真で確認できるところだけを確認してみました。

あくまでも確か確認したところの部分だけですが、かいつまんでまとめるとこんなことが書いてあるようです。

  • 赤色〇号、黄色〇号、青色〇号といった石油由来の着色料の使用
  • 亜硝酸ナトリウムなどの発色剤の使用
  • ソルビン酸カリウムやBHA、BHTなど化学保存料の使用
  • ソルビン酸カリウムやBHA、BHT、亜硝酸ナトリウムなどは発がん性が確認されている。
  • アメリカやEUでは食品中に使用が禁止されているものが日本のペットフードでは公然と使用されている。
  • 着色料や発色剤を使うのは死んだ家畜や人間の食用肉以外の副産物を原料に利用していて、そのままでは見栄えが悪い(色見が良くない)ため。

一言でいうと・・・

今更だな~(´Д⊂ヽ

というのに尽きるなと・・・。

ペットフードやワンちゃんの健康に関する本もいろいろと出ていますが、
そこに書いてあるペットフードの情報をまとめて焼き直したものだな~という感じで、
知っている方にとっては目新しい情報は一切ありません( ・`ω・´)キリッ

一切の新しい情報もないですが、
それでもこういったことを知らなかった方にとってはいろんな情報を網羅的にまとめているということで、
それなりに存在意義はあるのかもしれません。

ただ、1つ悪質だと思うのはそういった焼き直しの情報を利用して、
現在売られているドッグフードの実名を1つ1つあげつらって批判しているところです。

公開処刑とでもいうのでしょうか、それが独自に取材をした結果を判断基準にしていればまだいいのですが、
評価基準の情報自体が他の書籍からの焼き直しで独自に取材した情報が全くないわけですからね。
そして、一つ一つの商品をその危険だとされる添加物や保存料が入っていたら即危険、入っていなかったら安全、みたいな感じで評価しているわけです。
小学生の夏休みの自由研究じゃないんですから・・・。
ねぇ・・・。

「食べてはいけないペットフード」は本当に食べてはいけないのか?

で、本質になりますがここで紹介されている食べてはいけないとされているペットフードは、
本当に自分のペットに食べさせてはいけないのでしょうか?

私の答えとしては語弊を恐れず言うと、ある意味ノーだと思います。
(※ただ、決してここで紹介されているフードを全肯定するわけではありません。)

確かに、ここで挙げられている着色料や保存料発色剤などは入っていないことに越したことはないです。
だし、家の子に選んでる筆やおやつに関してはそういったものは入っていないものを選びます。

ただ、ここで挙げられている保存料や着色料、
そしてそれが入っていてこの記事で実名でさらされているペットフードのすべてが悪かって言われると、
そうとも言い切れないと私は思います。

こういった保存料や着色料を使うことで得られるメリットがあります。
それは、価格が抑えられるということ。
着色料に関しては確かに飼い主さんに対する見栄えもあるでしょう。
ただ、保存料に関してはそういった科学保存料を使用することで賞味期限を大幅に伸ばせます。

賞味期限が延びるということは、売れ残って廃棄になるリスクが減るということ。
食事に関しては、原価と同様にその売れずに入気になる率(ロス率)も商品に対してのせられていますが、
長期間保存が可能な化学保存料を使用することでロス率が減り、その分製品を作るコストが下がるので値段も下がるのです。

そんなこと言ったって、愛犬や愛猫がドッグフードのせいで病気になったりしたら元も子もないじゃないか!

という意見もあるかもしれません。
ただ、こういった保存料や着色料が入っているフード食べ続けだからといってすぐに症状として出るわけではありません。
そういった物質が長い間体の中で蓄積していって、ある臨界点を超えた時にそれが出てきます。

ただ、それが犬や猫の寿命の中で必ず出てくるといった保証もありません。
そのまま、天寿を全うするペットももちろんいるのです。

多数の保護権犬を育ててらっしゃる方や団体などでは、基本的に寄付とボランティアによって運営されているところも多いですよね。
そういったところでは、こういった安くて大量に調達できるフードはとってもありがたいと思います。
保存料、着色料が入っているからといってそういったフードを利用せざるを得ない環境にあるペットたちもいますし、
そういったものが入っていたからと言ってすぐにどうこうなるわけではないのです。
そのフードがあるから助かっている命も必ずあると思うのです。

人間でいうとファストフードやスーパーの総菜、コンビニ弁当だと考えると分かりやすいでしょうか。
安くて旨い!けど体に悪い。
でも、毒ではないですよね?
すぐに具合が悪くなったりどうこうということはない。
何年かたって何らかの症状が出る人もいれば、ずっと出ない人もいる。

もちろん、新鮮な食材を買ってきて自分で自炊した方が体に良いのは分かるけど、
その時間もお金もない‥という場合には利用するのは仕方がないですよね。
背に腹は代えられません。

「食べてはいけないペットフード」は私たち人間も食べている

とういうか、これも新潮の記事にもさらっと載っていますが、
こういった保存料や着色料は私達が普段行っているスーパーで売られている人間用の商品の中にもバンバン入っています。

そう、人間の食品の中にも普通に「食べてはいけないペットフード」で危険だとされているものが入っているという事実を私たちはもっと考えた方がいいです。

これらは先日近くのスーパーで写真を撮ってきたものです。
これらの商品はいずれも人間用として売られているものですよ。

しかもこれはほんの一部で、着色料や発色剤の使われている商品は他にもたくさんありました。
さすがにBHAやBHTが使われている商品は見つけられませんでしたが、使用量の制限はあるものの、日本では食品への使用も認められているはずです。
(もっというと、ほとんどの清涼飲料水で使われているぶどう糖果糖液糖なんかも実は良くないですし、安息香酸Naなんかは発がん性があると普通に言われてますよね。)

まとめ

ということで、ここまで週刊新潮に関する記事と私の感想について紹介してきました。

だいぶセンセーショナルな感じで書かれてはいますが、基本的に書いてある内容としては前からよく言われていることの焼き直しです。
このブログでも書かれている内容については、過去の記事で何度か紹介しています。

そしてその内容自体に関しては特に間違ってることも書いていないと思いますし、
こういったことを知らなかったという方にとっては基本的な情報のまとめといった感じでいちど読んでみるのもいいかもしれません。

ただし、独自の取材をしたわけでもなくその焼き直しの情報に照らし合わせて、
実際のドックフード実名で晒しあげて、安易に危険だと扇動しているやり方は好きじゃないですね。

調査の仕方は本当に小学生の夏休みの自由研究レベルだと思いますし、
実際にそのフードが必要なワンちゃんやネコちゃんもいるわけです。
(必要悪とまでは言いませんが、実際にそれに近いものがあると思います。)

さらに、ここで挙げられている危険な保存料や合成着色料に関しては、
私が実際に近所のスーパーで購入できる人間の食材や商品の中にもバンバン入っているわけです。

そういった現実を踏まえて、
ペットフードのこともそうですが、

現状の私たちの人間の食べる食品がどんなことになっているのか?

とこの記事をきっかけに考えていかなければいけないと思います。

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