先日、家のポストにこんな手紙が届いていました。
内容は、2019年4月1日からペット&ファミリーが少額短期保険から、損害保険会社へと形態が変わりますよ、
というお知らせだったんですね。
うちのチワワ君が2年ほど前からペット&ファミリーのげんきナンバーワンスリムという保険にお世話になっていて、
今回被保険者向けにお知らせとして、その内容が届いたので損保になって何が変わったのか?今までと何が違うのか?
というところを掘り下げて紹介したいと思います!
損保になって何が変わったのか?
ペット&ファミリーは今までは少額短期保険というくくりでした。
ペット保険には大きく分けて少額短期保険と損害保険の2つの区分があります。(ペット共済という分類もありますが、こちらは厳密にはペット保険には当たらないとここでは考えます。⇒※日本ペット共済とペットライフジャパンの分類について)
じゃぁ、少額短期保険と損害保険の違いは何か?というと、
- 事業規模(売り上げ高や資本金の額)
- 会社が破綻した場合の補償制度
私たち被保険者(飼い主)の立場からすると、この2つが大きなものかなと思います。
また、少額短期保険が国からの認可制なのに対して、損保の場合は免許制になっており、国からより厳しい規制をクリアしないといけません。そういう意味では、損保の方が信頼性も高いと言えます。
つまり、少額短期保険から損保になったことによって、経営規模と保険としての信頼性が上がった、ということが言えると思います。
以前にペット保険における少額短期保険と損害保険の違いについて書いた記事があるので、そちらも参考にどうぞ。
なんで損保になったのか?
次に、じゃぁ、なんでこのタイミングでペット&ファミリーは損保になったのか?というところが気になりますよね。
そこについては、ペット&ファミリーからもらったお知らせに同封してあった冊子を読んでみると、
一番の理由としては事業規模が大きくなってきたから、のようです。
2018年度に年間保険料収入が50億円を超える見通しのようで、
これが少額短期保険料の上限に当たるらしく、事業規模的に損保にせざるを得ないというような状況になっているようですね。
損保になって契約内容や保険料は変わるの?
で、私たちが気になるのはやっぱり、損保になって補償内容や保険料の変化はあるのか?
というところですよね。
そちらについては、上の冊子にもある通り、現時点での保険料や補償内容の変更は全くないとのことです。
なので、一安心といったところですかね~。
他の損保のペット保険ってやっぱり保険料が少し高めに設定されていることが多いので、
ちょっとひやひやもしていたんですが、現時点では保険料も据え置きのようです。
ペット&ファミリーの経営状態
次に、現時点でのペット&ファミリーの経営状態についての情報も載っていたので、一緒にシェアしておこうと思います。
ちなみに、契約者数と保険料の推移については「なんで損保になったのか?」のところの冊子の写真にある通り、
キレイに右肩上がりになっています。
つまり、売上高としては順調に伸びて行っているという状況です。
次に支払い保険金に関してですが、こちらも年々増えていっています。
もちろん、契約者数が増えているので保険料と同時に支払い保険金も増えていっているのは自然なことですし、
保険に入っている立場としても、しっかり保険金を払ってくれてるんだなぁという気持ちにもなりますよね。
次に、正味事業費率と正味損害率について。
正味事業費率に関しては下がっていっているようです。
正味事業費率とは、収入保険料に対する支払い保険金以外の経費(広告費や管理費)の割合のことで、
これが低いほど経営効率は良い(つまり、利益率が高い)ということになります。
対して正味損害率の方は上昇傾向にあります。
正味損害率は収入保険料に対する支払い保険金の割合のことで、
私たち飼い主にとっては、支払い保険金の割合が増える=保険金がしっかり支払ってもらっている、ということになるので喜ばしいことではあるのですが、保険会社にとっては支払い保険金=経費に他ならないので、経営を圧迫する原因にもなります。
まとめ
ということで、今回のペット&ファミリーの損保化については、私自身かなり好意的に捉えています。
損保化した背景としては、契約者数が増えて、保険料収入が増えたことによる事業規模が拡大したことによることが大きいようですし、
それだけ飼い主さんたちから支持を得ているということでもあると思います。
また、損保化によって破綻した場合の補償も整備され、信頼度も上がったということで、メリットは多いなと思います。
補償内容の変更もなく、保険料も据え置きという部分も大きいですね。
損保になったことで、これから色んな変化が出てくるのかもしれませんが、現時点では良いことづくめかなと。
今後の動向にも注目ですね。