チワワ君の飼い主です。
今日は、
という疑問に答えていきたいと思います!
保険会社やペット保険の比較サービスのような忖度なく、実際の飼い主目線でリアルな目線で情報をお伝えしていきます。この記事を最後までしっかり確認してもらえると、イオンのペット保険について加入前に知っておくべきことは網羅できますよ。
※イオンのペット保険の加入条件
まず、補償内容の解説に入る前に、イオンのペット保険は加入条件に特殊な点があるので、そこを紹介しておきますね。
その特殊な加入条件はズバリ、イオンマークのカードを持っていること。なので、イオンマークのカードを持っていない方の場合、まずはイオンカードを持つことが加入の第一段階となります。まずは、イオンカードにはどんなものがあるか確認して見て下さい。(※自分が持っているカードが対象かどうかも併せてチェックしてみて下さいね。)
デザインもいろいろあって、年会費も無料なので、この機会に1枚作っておいてもいいですが、もし作るならおすすめは断然ミニオンデザインのカード。
実はこのミニオンカードだけ、他のイオンカードと違う特典があります。それが、イオンシネマでの映画料金がいつでも1000円になるんですね〜。
イオンの映画館は一般で入ると、1800円なので、映画をよく観る方はかなりお得になりますよ。※映画料金が1000円になるのは、イオンカードの中でもミニオンカードだけなので注意です。
イオンのペット保険の補償内容
はい、では次にイオンのペット保険の実際の補償内容について解説していきます。
加入・更新の年齢制限
加入上限年齢 | 更新上限年齢 |
---|---|
10歳未満(9歳11ヵ月まで) | 終身 |
イオンのペット保険の加入上限年齢は、満9歳まで。これは、全てのペット保険の中でいうと、大体平均よりも少し早いかな〜という感じ。(一番早く上限が来るのが、アニコムやペット&ファミリーの7歳ですし、一番遅いのがアイペットやペッツベストの満12歳までです。)
更新はペットが亡くなるまで、終身(一生涯)更新可能です。
待期期間
ケガ | 無し |
---|---|
病気 | 無し |
待機期間についてですが、イオンのペット保険は、ケガ、病気ともに待機期間の設定はありません。つまり、契約開始と同時に、補償期間がスタートします。
ケガの待機期間は無いペット保険も多いですが、病気も全て待機期間無し、というペット保険は少数派。その点はメリットですね。
プラン内容
次に、プラン内容について、詳しく紹介していきます。
イオンのペット保険は、通院・入院・手術のフルカバー補償のプランと、ケガのみ補償(病気は補償対象外)の部分補償のプランがあります。
それぞれ、パンフレットや公式ページでも記載がありますが、ちょっと分かりにくい部分もあるので、疑問点はここでしっかり解決してくださいね。
フルカバー(通院・入院・手術)補償タイプ
50%補償 | 70%補償 | |
通院 | 1万円/日まで 回数無制限/年 |
1.4万円/日まで 回数無制限/年 |
入院 | 1万円/日まで 回数無制限/年 |
1.4万円/日まで 回数無制限/年 |
手術 | 10万円/日まで 2回/年まで |
14万円/日まで 2回/年まで |
ペットホテル費用 | 3000円/日まで 30日/年まで |
3000円/日まで 30日/年まで |
診断書費用 | 5000円/日まで 1万円/年まで |
5000円/日まで 1万円/年まで |
一回のケガ・病気の限度額 | 25万円 | 30万円 |
年間最大限度額 | 50万円 | 70万円 |
免責金額 | 5000円/回 | 5000円/回 |
まず、通院・入院・手術の補償が揃ったフルカバーのプランから。プラン内容は上の表のようになってます。
補償内容は、他のペット保険と比較しても結構特徴的。
1日の限度額はあるが、年間限度回数は無し
まず、通院・入院・手術でそれぞれ1日の限度額の設定がありますが、年間の限度額は無し(無制限)。
ペットホテル費用保険金
次に、ペットホテル費用保険金について。これは、飼い主が病気やケガで入院してペットのお世話ができない時に、ペットホテルへ預けた時にその料金が保証されるユニークな補償。(※ちなみに、申請の際には、飼い主の入院が分かる書類(退院証明書や診断書など)の提出が求められます。)
一回の病気・ケガの限度額
次に、1回のケガや病気の限度額が50%プランで25万円、70%プランで30万円と決められていること。これの注意点は、1年間の契約中ではなく、一生涯の、ということ。つまり、次年度更新しても同一疾患に対しては、保険金がリセットされないという、アレのことです。(※詳しくは、慢性疾患への対応の項目で説明します。)
免責金額の単位と計算方法に注意
次に免責金額について。イオンのペット保険は50%、70%プランともに5000円の免責金額(自己負担金)の設定があります。これは、1日ではなく、一回の傷病について、という点にも注意。
一回の傷病とは、1つの病気やケガが完治するまで(治療が終わるまで)ということなので、治療の回数は関係なく、1つの病気やケガの治療費トータルで5000円の自己負担金が発生する、ということです。
また、イオンのペット保険は免責金額の計算の仕方(保険金の算出方法)が少し特殊です。詳しくは、次の免責金額のところで説明します。
部分補償タイプ(ケガのみプラン)
次に部分補償のプラン。部分補償というと、手術だけなど補償対象が限定される場合が多いですが、イオンのペット保険は病気そのものが全て補償対象外で、ケガのみ補償される、という珍しいパターン。
ちなみに、補償内容はフルカバーの時の全く一緒です。そして、50%プランと、70%のプランとで一生涯保険料が変わらず一定。
50% | 70% | |
---|---|---|
犬 | 940円/月 | 1110円/月 |
猫 | 880円/月 | 1020円/月 |
この保険料が一生涯変わりません。
免責金額
50%プラン | 70%プラン | |
---|---|---|
一回の病気・ケガの免責金額 | 5000円 | 5000円 |
イオンのペット保険は1回の傷病につき、5000円の免責金額設定があります。
例えば、体調が悪くて一回動物病院へ行って診察と治療を受け、合計1万円の治療費がかかった場合。その後元気になった場合、この1日が傷病一回とカウントされます。この時の保険金の計算方法(70%プランの場合)は、
となります。(※ペット&ファミリーのげんきナンバーわんスリムの免責金額と保険金の計算方法と違うことに注意。)
一方で、体調が悪くて、動物病院へ行き、1万円の治療費がかかった。その後、まだちょっと調子が悪くて、後3回の治療で、3000円、3000円、5000円と通院した。
この場合は、1万円 + 3000円 + 3000円 + 5000円 =21000円に対して5000円の自己負担金(免責金額)が発生します。
この場合の保険金の計算方法は、
となります。
ちょっと複雑でややこしいですが、公式ページやパンフレットにも詳しく説明がない部分なので、しっかり確認してくださいね。
イオンのペット保険の保険料
では、次にイオンのペット保険の保険料について、他のペット保険とどうなのか?現時点だけではなく、年齢が上がっていくについれて変化していく推移について、グラフで見ていきましょう。
各保険の保険料が上がり方も含めて比較しやすいように70%補償に統一して(70%補償のないプリズムコールは100%(プレミアムオレンジプラン)、ペッツベストは年間限度額50万円、80%補償、年間免責金額2蔓延、プレミアム特約アリ)で比較しています。)
犬の保険料
イオンのペット保険はグラフの中でのピンクの線です。
生涯を通してのトータル保険料としては、全ペット保険の中でも高めの部類に入ってきます。
しかも、一傷病あたり5000円の免責金額(自己負担金)が設定されています(一回の治療ではなく、一つの傷病が完治するまで)。
免責金額の設定がある場合、それだけ受け取れる保険金も少なくなるため、保険料もその分低く設定されていないと割に合わないところがあります。
なので、免責金額が設定されている中でこの保険料であれば、正直グラフで表示されるよりも、保険料のデメリットはかなり大きい、と言わざるを得ません。。
猫の保険料
次に猫の保険料。猫の場合は、ほかのペット保険の保険料もぐっと下がっていることもあり、相対的に見ると、犬の保険料よりもかなり高めの部類のペット保険になってしまっています。
そして、もう一度言いますが、免責金額(自己負担金)があってこれですからね。この表示以上に保険料に関してはほかのペット保険と比べてもあまり優位性はありません。
割引制度
では次に割引制度について。
イオンのペット保険の保険料の割引は、インターネット割引があります。ネットの公式HPから加入すれば、保険料が5%割引になります。
ただしこれも初年度のみで、更新して次年度からの契約では保険料の割引はありません。また、このネット割引以外に多頭割引や健康割引などの割引制度はありません。
保険金の請求・支払い方式
保険金の請求方法 |
---|
後日精算のみ。※窓口精算は不可 |
保険金の請求、支払い方法は後日請求のみです。動物病院の支払いの際、保険金から差し引きされた治療費だけを支払えば良い、窓口精算はできません。(窓口精算のできるペット保険は、アニコム、アイペット損保、ペット&ファミリーのげんきナンバーわんのみです。)
イオンのペット保険の免責・不担保条件
イオンのペット保険の免責疾病
膝蓋骨脱臼 | 〇 |
誤飲 | 〇 |
歯周病・歯肉炎 | ○ |
チェリーアイ | ○ |
股関節形成不全 | ○ |
レッグペルテス | 〇 |
気管虚脱 | ○ |
椎間板ヘルニア | ○ |
てんかん | 調査中 |
病理検査 | ○ |
診断書作成費用※1 | 〇 |
時間外診療 | △※ |
※時間外診療費の△は時間外の割増料金の部分に関しては補償対象外です。
全体を通して免責疾病は少なく見えます。ただ、これはあくまでも「保険金が請求できる」という枠内にとどまる、というだけ。
他のペット保険だと、初めから明確に補償対象外(免責・不担保条件)になっている病気もあれば、「明確に補償対象」となっている病気もあったりするのですが、イオンのペット保険の場合は、
「保険金の請求はできますが、支払いが可能かどうかはその都度判断します。」
の一点張り。
一応、請求はできるけど、「ほとんど支払い事例のないケース」みたいなものももしかしたらあるのかもしれません。この辺りは、「請求されてから判断」とぼやかされている感じにも映ります。
イオンのペット保険の慢性疾患・高額治療への対応
慢性疾患・高額治療への対応 |
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× |
次に慢性疾患への対応について。
イオンのペット保険は、プラン内容のところでも記載しましたが、一回のケガ、病気に対する限度額が決まっています。(70%プランで35万円、50%プランで25万円)。
これは年度をまたいで(保険契約を更新した後も)も、同一疾患として治療が続いている限り、リセットされない、ということです。
イオンのペット保険の先天性・遺伝性疾患への対応
先天性・遺伝性疾患への対応 |
---|
△ |
次に先天性・遺伝性疾患について。
イオンのペット保険には、先天性・遺伝性疾患について、補償か補償対象外か明確な文言がありません。
これも、(免責・不担保になる個別の傷病のところでも書きましたが)一応保険金の請求はできますが、判断はその都度会社側の判断に委ねられる、ということです。
明確に補償対象、補償対象外と線引きをしてくれるペット保険が多い中で、ちょっとモヤモヤする感じは残ります。
イオンのペット保険のデメリット
では、ここまででイオンのペット保険の他のペット保険と比較した時のデメリットについて一気にまとめていきます。
イオンのペット保険への加入を検討されている方は、ここをしっかり確認して漏れがないようにしておくとベターです。
- イオンのクレジットカードを持っている方の限定プラン(※ただし、年会費無料でカードはすぐに作れる)
- 一回の傷病につき、一生涯の限度額が決まっている。(慢性疾患への対応×)
- 免責金額(自己負担金)が高い。また、計算方法がややこしい。
- 免責金額がある上に、保険料が高め。
- 免責・不担保条件となる傷病が不透明。
となっています。よく分からない項目がある場合は、その項目をもう一度確認してみてくださいね。
イオンのペット保険の特徴と総評
では、先ほどのデメリットも踏まえて、イオンのペット保険の全体的な総括をしていきます。
まず、全体的に免責・不担保条件となるケースが、他のペット保険と比較して不透明なところが多いのが気になります。
もちろん、個別のケースによって支払いが行われるかどうか、という部分は変わってくるとは思います。
ただ、他のペット保険であれば、もう少し「これは基本的に補償対象、これは補償対象外」と線引きが明確にありますが、イオンのペット保険に関しては、「とりあえず請求はできますよ。」とぼやかされているようにも映りました。なので、その点はちょっと不安感が残るところです。
また、免責金額5000円は、ちょっと高過ぎる・・という印象。1日あたりではなく、一回の傷病(の治療が終わるまで)と条件は緩くなりますが、それでもある程度の高額治療(数万円以上)出ない限り、なかなか恩恵は感じにくいところ。
また、免責金額の計算方法もちょっとトリッキーで、合計の治療費が5000になったとしても、まずは補償割合をかけて、その後に免責金額を引くため、実際は「5000円」という金額よりもハードルは高くなります。
50%プランの場合:(1万円×50%)ー5000円=0円となるので、実質1万円より高い合計治療費でないと保険金は支払われませんし、
70%の場合:(7143円×70%)ー5000円=0.1円となり、実質7143円以上の合計治療費でないと、受け取り保険金は発生しないことになります。(ややこしいですね〜・・・)
また、こういった免責金額設定があるにも関わらず、保険金も他のペット保険と比べて高め、ということで、この辺はよくよく確認してから加入を検討して方が良さそうですね。。
免責疾病の少なさは特筆すべきところですが、
1傷病あたり5000円の免責金額設定があったり、その割に保険料が安くならないなど、
ネックになるポイントは多い。
イオンカード会員限定となっていますが、逆に保険料にポイントが付くとか、
WAONとの連携があるとか、イオンカードを持っていることでのメリットも感じにくい。
総じて、他のペット保険と比べてなかなか優位性は感じにくいかなという印象です。