犬が誤飲・誤食しやすいものと症状&対処法|うちの子が実際に食べて病院へ行ったものも。

ワンちゃんって飼い主さんが思ってもみなかったものまで口に入れて食べてしまうことがあります。

身の回りには食べてしまうとワンちゃんを危険にさらしてしまうものがたくさん。

今回は、そんなどこの家にも一般的にあって、ワンちゃんが誤って食べてしまいそうなものを現在絶賛購読中の「いぬのきもち」も参考にさせて頂きながら、私自身の体験も含めて紹介します。

犬が誤食する主な原因

お腹が減っている・食べれそうな匂いがする

ワンちゃんがドッグフードやあげたもの以外のもの、特に明らかに食べれないだろうというものまで口に入れてしまう一番の原因は、お腹が空いているからです。
お腹がいっぱいであれば、明らかに食べれないと思うようなものまで食べたりするでしょうか?

ダイエットなど何らかの理由で食事制限をしている場合、飼い主さんはワンちゃんのためを思ってやっていても、ワンちゃんからしてみると「なんでいつもお腹いっぱい食べさせてくれないの?」と不満に思っているでしょう。

そんなときに目の前に食べれそうな大きさなものやちょっと甘い匂いがするものがあれば・・・食べてしまうのも分ります。

犬が誤飲をする理由は「空腹」です。人間と同じように、犬も1年のうちに、食欲が変化し、必要なエネルギーも変わります、ドッグフードのパッケージには給餌量の平均が書かれていますが、これはあくまで平均であって、季節、年齢、犬種、それぞれの犬の代謝によって、本当に必要な量は変わります。出典:薬いらずで愛犬の病気は治る~間違いだらけのワンちゃんの健康常識 宿南 章– 2015/4/28 P837行目~P842行目

飼い主さんの匂いがしみついている

また、ティッシュやストッキングなど飼い主さんが身に着けていて匂いが染み込んでいるものは誤って食べてしまったりすることがあります。
うちのチワワ君も妻が使ったティッシュをいつも狙っていて、一回食いついてしまうと意地でも話ません。

噛みたい衝動が沸いてきた

これは、食べてしまうのとはちょっと違いますが、ワンコがチャックや充電ケーブルなどを噛んでしまう経験をされた方も多いと思います。

これはワンちゃんが持っている「噛みたい」という根源的な欲望に従ったものです。
ワンちゃんにとって噛みやすい、噛むのにちょうど良いものが近くにあればやれれます。

私も何回ふとんのシーツや枕をやられたことか・・・。(´;ω;`)

室内犬が誤食しやすい危険なものまとめ

保冷剤

保冷剤に入っている成分はエチレングリコール。エチレングリコールは甘みがあるため、犬がかじって穴が開き、中の溶剤が出てきたらそのまま食べてしまう可能性が高い。

保冷剤の内容物のエチレングリコールには中毒性があり、ゆっくりと食欲が無くなっていき吐いたり意識障害を引き起こします。また悪化すると腎不全になり亡くなってしまうこともあります。

これはうちの子の話なんですが、夏の夜寝る前にエアコンを消すと暑がるので、よく保冷剤をあげていました。保冷剤をぺろぺろとなめてもいたので、今考えるとかなり危険ですね。。寝ている間に袋を破って中の溶剤を食べていたかと思うと・・。気を付けましょう。

乾燥剤

海苔の入っている容器によく入っている吸湿性の高い酸化カルシウム(生石灰)は水にぬれると発熱します。

よく駅弁などで紐を引っ張ると勝手に加熱してほかほかの食べ物が食べられるという商品がありますが、あの中にも酸化カルシウムと水が入っていて、紐を引くことで水が酸化カルシウムにかかり、その結果発熱するという仕組みになっています。

この乾燥剤に入っている酸化カルシウムをワンちゃんが食べてしまうと・・・そうです・・胃の中で高温で発熱してしまい、ひどい場合には胃に穴が開いて亡くなってしまうこともあります。

ワンちゃんの好きなスナック菓子なんかにも乾燥材は入っているので、間違って犬の届くところに乾燥剤の入ったままお菓子を捨てるのはNGです。

ボタン電池

ボタン電池をワンちゃんが飲み込んでしまうと、体内で放電が起こり同じ場所にずっととどまっていると粘膜を侵食し胃や腸などに穴が開くことがあります。

あまり使う頻度は多くないボタン電池ですが、例えばキッチンのタイマーとかにもよく使われていると思います。

ボタン電池は小さいので、交換をするときにぽろっと落としてしまうとワンちゃんがそのまま飲み込んでしまうこともあり得るでしょう。

飲み込んだことが分かった時点ですぐに病院に行き、レントゲンをとって場所を確認してからすぐに取り出す必要があります。

チョコレート

チョコレートのカカオに含まれるテオブロミンという成分がワンちゃんの心拍数を上げ、痙攣、おう吐を起こして最悪無くなってしまうこともあります。

チョコレートの中でも特にカカオの多いビターチョコは危険度が高いです。


(↑カカオ99%を配合しているリンクエクセレンツなんかは本当やばいかもです。。)

テオブロミンは体内に蓄積していくので、一回や二回症状が出なかったからと言って継続的に摂るのは危険。
誤って1かけら程度食べてしまっただけであれば、様子を見てもいいみたいですよ。

玉ねぎ

ワンちゃんが玉ねぎを食べてはいけないのは非常に有名なので知っている人も多いはず。
玉ねぎに限らず、にんくやにらなどネギ類に含まれる有機チオ硫酸化合物という成分が赤血球を酸化させて破壊し、溶血性貧血を引き起こします。
症状は2~3日経ってから現れるので、飼い主さんの知らないところで食べてしまっていたら大変。
数日たって血尿などの症状が出始め、最悪は亡くなってしまう場合もあるようです。。

もし、食べたことが分かった場合にはできるだけ早く病院へ直行です。

キシリトールガム

コンビニなんかでもよく売っているキシリトールガム。
キシリトールをワンちゃんが間違って食べてしまうと、血糖値が急激に下がり、吐いたり、急性肝不全を起こした例があるなど、最近になって特に注意が呼びかけられています。

これも最悪無くなってしまう場合もあるので、ガムだけでなくキシリトール入りのお菓子や歯磨きなんかもワンちゃんの届かないところにしっかり管理しましょう。

生理用ナプキン

ワンちゃんは飼い主の匂いのするものに反応していろいろなものを口に入れてしまいます。
特に女性が飼い主の場合、ワンちゃんが生理用のナプキンにも反応して食べてしまうことも多いようです。

女性用の生理用ナプキンは吸収性が高く水を含むと膨れるため、ワンちゃんの胃や腸の消化器官でつまりやすいです。
一人暮らしであっても、しっかりと管理してワンちゃんの届かないところへ捨てる必要があります。

ストッキング

これも生理用ナプキンと同じで、女性の飼い主さんの匂い反応してそのまま食べてしまった例があるみたい。
ストッキングも腸でからまったり、腸の内壁をこすって傷つけたりして腸閉塞を引き起こす危険性があります。
食べたことが分ったら、できるだけ早く吐き出させることが大事。
まだ胃にあるうちに吐かせて口から出した方が安全です。

実際にうちの子が誤食してしまったもの

ティッシュ

ティッシュはもうしょっちゅうやってますね。
そして決まって妻か私の使用済みのやつ。(笑)
冒頭でも書きましたが、ワンちゃんは飼い主さんの匂いのついたものを食べたい(自分のものにしたい?)欲求があるようで、それが使用済みのティッシュしか狙ってこない理由です。

そして、噛みついたらもうワニのように離しませんし、グゥゥゥ~~!と威嚇してきます。( ;∀;)
取られたらもう最後です。(笑)
ただ、ティッシュは食べてもそんなに害はないのが分っているので、最後は諦めることが多いです。

ゴム手袋

プロフィールページにも書きましたが、私はもともとアトピーを持っていて、そのうえ犬アレルギーも持ってるもんですから、しょっちゅう手があれるんです。(犬アレルギーでも関係なしにワシャワシャ触ってるんで。)

なので、私はアトピーで手が荒れてしまったときには、ステロイドを塗った上に浸透しやすくするためのゴム手袋をしてよく寝るんです。

そのゴム手袋をあるとき寝ている間に無意識で抜いでしまったらしんです。。

気付いた時にはもうこの状態で、チワワ君が食いちぎってある程度食べてしまっているのは明らかでした。
そのまま朝一で妻が病院へ直行し、薬を使って吐き出させようとしたり大変でした。。

その後、無事にうんちで出てきたので一安心。。
何を食べるか分らないので本当に気を付けないといけないですね。。
そんなにお腹が減っていたんでしょうか・・。

玉ねぎ

玉ねぎは妻が台所で食事を作っているときに落としてしまったものを食べてしまいました。
この記事でも書きましたが、玉ねぎは食べてもすぐに症状が出るわけではありません。
そのときも何もなかったような顔をしてましたが、急いで病院へ行って注射を打ってもらってきました。

それからはしばらく通院が続き、2週間くらいでようやく血液検査の値が戻って一安心。
このときもチワワ君には注射など辛い思いをさせてしまいました。。

電気コード

電気コードはまだチワワ君がまだ小さいころ、一人で留守番中にガジガジやってるのを妻が見つけたそうです。
ただ、あるときから一切しなくなったんだとか・・。
おそらく、一人でガジガジしているときに感電してしまったのでは・・・?というのが私と妻の共通の見解です。(笑)
よくよく考えると危ないですけどね。。

あと、似たようなのでいうとスマホの充電ケーブルや枕のチャックも破壊したことがあります。。

こんな風に使い物にならなくなった枕カバーやシーツがたくさんあります。。
チャックがついてるものは隙を見せると必ずやられるので、気を抜いたらダメなのです・・。

知らない間に誤食をしてしまっときの犬の症状

誤食・誤飲をしたときには、おう吐や下痢などがやはり一番多い症状。
犬が消化できないものを飲み込んでしまった場合、約5時間程度は胃にとどまっているそうです。

そして、5時間以上経つと腸へと移動し、スムーズに通り抜けられれば、3日程度でうんちと一緒に出てきます。

もし、ワンちゃんに下痢やおう吐などの症状が出た場合、過去3日までに誤食の危険性が無かったかどうか思い出してみることです。

誤食をしてしまったときの対処方法

すぐに吐かせるのは正解?

誤って食べてはいけないものを食べてしまった場合、すぐに吐かせるというのは実は危険な場合もあります。
例えば、押しピン、ガビョウを間違って飲んでしまった時には、無理やり吐かせようとすると逆に危険です。

また、吐き出させるときに喉に詰まってしまう可能性のあるものも、吐き出させるときに窒息してしまう危険性があります。

すぐ吐き出させた方がいいのか、よくないのか判断がつかない場合にはとりあえず病院へ電話しましょう。

24時間体制で相談できる電話サービス

昼間などはすぐに病院へ行けばいいですが、夜間は24時間診療の動物病院が近くにない限り翌朝ど物病院が開くのを待つしかありません。
しかし、緊急の処置を要する誤食をしてしまった場合、時間が経つほど最悪のケースになりかねません。

そいうった場合に、24時間獣医さんに電話できてアドバイスがもらえるサービスもあります。

⇒電話動物病院のアニクリ24

このサービス本来有料なんですが、実はアクサダイレクトのペット保険「いぬのきもち」と提携していて、保険に入れば無料でついてきます。

⇒アクサダイレクトのペット保険「いぬのきもち」

誤食・誤飲を防止する最も有効な方法

 

何はともあれ、ワンちゃんの誤食・誤飲を防ぐ一番の方法はワンちゃんの届く範囲に食べてしまいそうなものを置かないこと。

これに尽きます。

今回紹介したものは全て知らないものはあったでしょうか。
もし、知らないものがあったという方は、是非これからワンちゃんのために気を付けてみて下さい。

そして今回紹介したもの以外でも、こんなのあるよーー!という意見有れば、問合せフォームかコメント欄にて教えて下さい!
これは紹介した方がいいなと思ったものについては、追記で紹介させて頂きます。

まとめ

  • ワンちゃんが誤食してしまう原因で多いのはお腹が空いているから。
  • 秋~冬にかけてはワンちゃんの食欲は増えるので欲しがれば少し多めにあげることが誤食防止にも役立つ。
  • 飼い主さんの匂いが染みついたものも飲み込んでしまう場合もある。
  • 誤食してしまったことが分ればできるだけ早く病院へ。ものによっては下手に吐き出させようとすると逆にワンちゃんを傷つけることがある。
  • 最終的に誤食を防ぐ一番の方法は、食べてしまいそうな危険なものをワンちゃんの手(足?(笑))の届く範囲から排除すること。
  • B!