【犬の指間炎の治し方】うちの子が一時的に治った方法と原因別の対策方法まで。

 

以前、しきりに指を舐めるので見てみたら、指の間や肉球が赤くなる指間炎になっているのではないか?という記事を書きました。

その後、少し様子を見ていたのですが最近以前にも増してあのおしりを上げたお祈りポーズをしてお手てを舐めまくっていました。

さすがに「これは舐めすぎだろう・・」ということで確認してみると、案の定以前よりも悪化してしまっていました。。

今回の方が赤みもましてますし、ちょっとただれてる感じにも見えて痛々しいです・・・。

これはいかんということで、すぐに病院へ行ってきました。

余談:良い機会なので指間炎以外にも気になることをいろいろ聞いてみる。今回メインで診察してもらうのは指間炎についてですが、その他にも目の表面に傷がついてるっぽいことや、鼻の下と顎の下の赤みなども少し気になっていたので聞きたいことはまとめて聞いてみました。

関連記事:目の表面に傷がある?網膜潰瘍かと思っていたら軽度の白内障と言われた。

関連記事:犬の鼻の下・顎の下の赤みはアレルギーなの?獣医さんに診察してもらった

関連記事:耳の中が最近臭う・・外耳炎なの?獣医さんに診察してもらった。

犬の指間炎で考えられる原因3つ

獣医さんによると、考えられる原因はアレルギーと細菌感染、そして自分で舐めてしまうことの3つがあるみたいです。

アレルギー

やっぱりうちのチワワ君のように皮膚の症状が出るワンちゃんはアレルギーを持っている子が多いみたい。
もともと皮膚の防御力が弱いというか・・。

ちょっとしたことで炎症や感染を起こしやすいですし、それで皮膚炎を繰り返してしまいます。
あとは先天的、遺伝的にも皮膚が弱いっていうのもあるかもしれないですけど。

では、主な原因として食べ物である場合食べ物でない場合とでそれぞれ紹介します。。

食べ物が原因の場合

チキンやビーフ、穀物など特定の食べ物が原因の場合にはアレルゲンとなっている食材を食べるのを控えること、
またはそいうった食材が入っている食べものを避けることです。
具体的に何がアレルゲンなのかが分かっていない場合には、まずは原因のアレルゲンを特定することから始まります。
後で詳しく紹介しますが、アレルゲンの特定には一般的にアレルギーの血液検査をしてみます。

食べ物以外の場合

周りの環境にあるものに対してアレルギーが出ている場合とかです。
ハウスダストとかですね。
この辺は部屋をできるだけ清潔にするくらいしか、けっこう防ぎようがないですが。

ある程度季節性があって、良いときと悪い時を繰り返しているっていう可能性もありますが、ただやっぱり舐めること自体が刺激になって皮膚が赤くなってっていうこともありますしね。

アレルギーがあるかどうかを調べるには?

アレルギーがあるかないかを調べる方法は血液検査です。

たくさんの項目に対してそれぞれプラスかマイナスかで出るやつなんですけど、
必ずしもプラスで出たやつが今のかゆみの原因になっているとは限らないのがもどかしいところ。

100項目近く調べるので何かしらアレルギーがあるっていう項目はいくつか出るんですが、
それを全部避けないといけないかっていうとそうとも限らないみたい。

食べ物であれば、やっぱり最後は除去食検査で、
地道に違うものをつぶしていく
しかアレルゲンをしっかり特定するのは難しいです。

ただ、血液検査で明らかにすごく強いアレルギー反応が出てる項目とかがあるんだったら、それは避けておいた方が無難は無難。
そういった意味である種の参考にはなるかなぁって感じらしいですね。
参考にはなりますが、必ずしも今のかゆみの原因を確定するものではないということです。

細菌感染

細菌感染とかカビとかが原因で皮膚炎が起こることもあります。

うちのチワワ君はしきりに足裏を舐めていますが、
舐めるせいでカビが増えたりして皮膚炎を起こすこともあるそうです。
肉球の間と間はカビが増やすいところではあるので、
皮膚の弱い子は特にカビが増えることが多いですしね。

足裏はよくカビが増殖してカビ性の皮膚炎になりやすい部位なので、足裏をしきりに気にするようであれば、
カビがいないかどうか皮膚の検査をして一度調べてみてもいいかもと勧められました。

真菌(カビ)や細菌感染のときに気を付けること

真菌や細菌感染が原因で皮膚炎が起こっている場合は、できるだけ足先だけでもこまめに洗ったり清潔にした方がいいです。
皮膚のことはどうしても体質も関係してきますし、
慢性化しやすくずっとうまく付き合っていくいかないといけない場合も多いですからね。

足裏を洗うシャンプーはどんなのが良い?

シャンプーは人間用ではなくワンちゃん用の方がいいです。
やっぱりワンちゃんの方が皮膚がデリケートなので、
それ用に成分も考えて作られているから。
マラセチアが増えやすいとか常在的にマラセチアが増えている皮膚の子には、
犬用の抗真菌成分の入っているシャンプーを使ってあげてもいいかもしれないですが、

抗真菌シャンプーはマラセチアが原因でない子に対してはあまり使わない方が良いかもしれません。
そういったマラセチアをやっつける用のシャンプーって殺菌力や洗浄力は強いんですけど、
その分皮膚が乾燥しやすくて洗った後カサカサに荒れやすい
んですよね。

なので、マラセチアがいないんだったらもっと他に保湿性の高い犬用シャンプーがありますし、そっちの方が皮膚には優しいです。

カビがいるってなった場合には、手足だけでも犬用のような抗真菌の働きがあるミコナゾール硝酸塩などが入ったマラセブシャンプーなどを使った方がいいです。

足の毛がボーボーになって不衛生になるのに注意!

チワワ君の細菌検査の結果

検査結果を神妙な面持ちで待つチワワ君

と、いうことで細菌の検査をしてもらいました。

皮膚検査は皮膚の表面にカビやダニや細菌なんかがいるかいないかを調べる検査。

白いセロテープでチワワ君の足の裏、肉球の組織を採取する獣医さん。

染色して顕微鏡で調べるそうです。

 

ーーーーーーーーーーおよそ10分後ーーーーーーーーーー

 

結果、

マラセチア真菌(カビ)はいませんでした!

代わりに常在菌の球菌がちょっと多めとのこと。
それに伴って白血球も少し多いということも言われました。

確かに、おててにいる菌は通常よりも多めだったみたいですが、抗生物質を飲んだり注射をするほどでもないとのことだったので、ちょっと足裏を清潔にすることを心がけて様子をみることにしました

これから一週間に1回は手だけシャンプーをして清潔に保ちたいと思います。

うーーん、これ以上悪化しないでおくれ~。

足をなめすぎる

また、これはこのとき獣医さんに言われたわけではないですが、後日ボソッと、

「あとは単純に足を舐めすぎることで足が赤みを帯びたり、腫れてしまうこともあるんですよね~。」と。。

あ、そういえば・・・ということで、うちのチワワ君はまさにこれにもけっこう当てはまるかなと・・。

もともと、指間炎になって炎症になっているから舐めているかとも思っていたんですが、どうやら自分で舐めることによって炎症になってしまうことも多いんだそう・・。

考えていた原因と結果が逆だったということですね^^;

うちのチワワ君の指間炎が一時的に治った方法

ということで、指間炎対策としてチワワ君がやった方法としては、

  1. トリミングに行ってボーボーだった毛を切ってもらって肉球や爪の付け根周辺に雑菌が溜まらないようにする。
  2. 散歩から帰った時にはしっかりと足を洗う。(必要な皮脂まで落とさないようにシャンプーまではせず、水洗いのみ)
  3. 水洗い後しっかり水分をふきとり、おすすめされた犬用化粧水スプレーを吹きかける。
  4. 乾燥する冬場はこれに加えて、保湿のためにこちらもおすすめされた肉球クリームを塗る。

この4つです。

この4つをやっていって、大体1週間か2週間後くらいでしょうか。

こんな感じで見事に改善していました!

相変わらず足を舐め舐めするのは変わりませんでしたが、これだけ目に見えて成果があったということで非常にうれしいです^^

指間炎で散歩はどうする?行かないほうがいい?

指間炎のときのお散歩ですが、炎症がひどい場合にはさすがに連れて行くのは可愛そうなので、ある程度腫れや赤みが収まるまでお散歩は控えたほうがいいと思います。うちのチワワ君も炎症が残っているときにはあまりお外を歩くのが嫌なようで、お散歩にいっても動きたがらないことはありました。(そもそも、元気なときでもそんなに動きたがりませんが・・。)

ただ、腫れが引いてからは全然言って問題ないと思います。お散歩から帰ってきたあとに、しっかり足を洗って清潔にしてクリームやスプレーなどで保湿などのケアをするといいですね。お散歩に行ったあとは外で肉球の間に砂やごみも溜まりやすいですし、そこから雑菌も繁殖するので水洗いはしっかりやっていました。

ただ、洗いすぎても肉球に必要な皮脂まで落としてしまうのでほどほどにという感じですが・・(どっちやねんと^^;)

あとは夏場の場合ですが、アスファルトが熱くなっているときにお散歩に行くと炎症が悪化したりしてしまうので注意です。靴下や靴を履かせられる子はそれがいいと思います。うちのチワワ君は絶対履きませんけどね(^^;

一般的な犬の指間炎対策グッズ

では最後に、一般的によく利用されている犬の指間炎対策グッズについて紹介していきたいと思います。
うちのチワワ君には利用しなかった方法もありますが、一応こういう方法も挙がっていたということで、
参考になる部分もあるかと思うので紹介しておきます。

肉球クリーム

これはチワワ君の肉球の乾燥対策として利用したハニークリーム。
人からおすすめされたのですが、結構有名な商品のようでけっこうほかのワン仲間さんたちも使っている方は多いみたい。
優しい使い心地が良かったですね。
あとは、結局塗ったそばから舐めちゃうんですが、天然素材でできているので安心して塗ることができました^^
ただ、舐めたらあんまり意味ないのでできるだけ舐めないでくれよ~と祈りながら塗ってましたが^^;

ワセリンやニベアなど人間用の保湿クリームやベビーオイル

これはチワワ君には試さなかったですが、対策として挙げられていました。
おそらく、肉球クリームと同じく保湿目的が一番なんでしょうね。
ただ、ワセリンとかニベアクリームとかベビーオイルとか・・人間が使うやつって舐めても大丈夫なんでしょうか^^;
ワセリンに関してはあまり害はなさそうな気もしますが、ニベアの青缶ってどうなんでしょ^^;
一応心配になって成分を調べてみました。

水、ミネラルオイル、ワセリン、グリセリン、水添ポリイソブテン、シクロメチコン、マイクロクリスタリンワックス、ラノリンアルコール、パラフィン、スクワラン、ホホバ油、オレイン酸デシル、オクチルドデカノール、ジステアリン酸Al、ステアリン酸Mg、硫酸Mg、クエン酸、安息香酸Na、香料
参考:花王株式会社 ニベアクリーム [中缶]

いや~、これダメっしょ。。
保存料や香料なんかの添加物しっかり入ってますしね。
ワンちゃんは舐める前提で塗る必要があるので、私としては全くおすすめしません。

犬用化粧水やケアスプレー

これも肉球クリームと一緒におすすめされて利用していた化粧水スプレーです。
肌に良い温泉成分が配合されているもので、これも天然成分のみでできているのでスプレーしたそばから舐めていったとしても安心です。
(いや、本当は舐めちゃったら意味ないんですけどね^^;浸透するまでの少しの間は何とか舐めさせないように阻止してください(笑))

>>>温泉成分の入った天然成分のみで作られたペット用化粧水

やっぱり、ペット用のものは人間用のものとの一番の違いって、
口に入れてしまうこと(舐めてしまうこと)をしっかり考えて作られているところだと思います。
だって、絶対舐めちゃいますもん。。

オリーブオイルや馬油

オリーブオイルや馬油なんかも対策として挙げられていました。
こちらも主に肉球の保湿を目的として利用されている方もいるようです。
これは人間用とはいっても、特にオリーブオイルなんかはもともと口に入れるものなので安心ですね。
ただ、食べ物ではあるので、それこそ食いしん坊のチワワ君はきれいに舐めとってしまいそう(笑)
しっかり浸透するまで我慢できる子だったり、飼い主さんがしっかりガードしている前提ならいいかも(笑)

イソジン(消毒液)

言わずと知れた日本を代表するうがい薬。

どういう風に使われるかというと、
動物病院へ行ったときに獣医さんに処置されたりすることがあるようですね。
おそらく、炎症部分に雑菌がいた場合の消毒液として使われているのだと思います。
だからといって、お家で飼い主さんが定期的にイソジンをワンちゃんに塗ってあげるのはどうなんでしょ^^;
まぁ、舐めるわけじゃないので害はそんなにないと思いますが・・・。

ビクタス

ビクタスというのは、DSファーマアニマルヘルス株式会社が製造販売する抗菌剤(飲み薬)のようです。
薬なので、個人でどうこうするのはもちろん辞めたほうがいいです。。
というか調べてみたら、普通に個人で購入したりはできないみたいです。
お目にかかることあるとすれば、動物病院で獣医さんから処方されたときくらいでしょう・・。

ヒビクス軟膏

ヒビクス軟膏はフジタ製薬株式会社が製造販売する軟膏の抗菌剤のようです。
ビクタスが錠剤だったのに対し、ヒビクスは軟膏になっています。
そのためか、こちらも動物用医薬品指定になっていますが、ヒビクスのほうはアマゾンなどのネットショップで個人でも購入することが可能です。
アマゾンレビューもかなり高評価で利用している方も多いみたいですが、内容を見てみると一度は獣医さんから商法された方が多いので、
獣医さんに相談せずに初めから個人で購入して使用するのは避けた方がいいと思います。

ゲンタシン軟膏

こちらヒビクスと同じく軟膏タイプですが、ヒビクスが動物用なのに対してこちはら人間用の医薬品。
こちらも抗菌剤になっていますが、人間用なので独断で利用するのは避けた方がいいと思います。

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