日本ペット少額短期保険

【2025年版】日本ペット少額短期保険の補償内容とデメリットを徹底解説!

大きくこんにちは!

チワワくんの飼い主です。

ペット保険というと、パンフレットや重要事項説明書を読んでも、ややこしくてどこを見ていいか分からない!となりがちですが、

ここでは、ペット保険のいぬとねこの保険について、知っておくべき必要最低限の情報についてコンパクトにまとめてみました。(【いぬとねこの保険】重要事項説明書)

この記事を最後まで読んで頂けると、他のペット保険と比較する上で、いぬとねこの保険に関する必要な知識は頭に入っているはずです。

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いぬとねこの保険の補償内容

ではまず、日本ペット小額短期保険の基本的な補償内容からみていきましょう。

補償対象動物

いぬとねこの保険の補償される対象動物は、保険名の通り犬と猫のみとなります。

それ以外の動物の場合は、プリズムコール、アニコム、またはペット共済のライフペットジャパンの中から、対象となっている保険を選んで、比較していくことになります。

新規加入・更新の年齢制限

加入上限年齢 更新上限年齢
11歳未満(10歳11ヵ月)まで 終身

いぬとねこの保険の新規加入上限年齢は10歳までで、ペット保険の中では割と高齢になってからでも入りやすいペット保険と言えるでしょう。

また、更新上限も終身と一生涯加入できるという点で、安心できますね。

待機期間

ケガ 無し(契約開始から即補償)
病気 30日(契約開始から31日目以降発症で補償)

いぬとねこの保険の待機期間は、怪我、がん以外の病気の場合で異なってきます。

怪我は契約から即日補償対象になりますが、病気は30日の待機期間が設けられているので、注意です。

プラン内容

では、ここからはいよいよいぬとねこの保険のプラン内容を紹介していきます。いぬとねこの保険には以下の4つのプランがあります。

  1. プレミアム
  2. ネクスト
  3. ライト
  4. ミニ

この中で最もスタンダードな内容になっているのはネクストプランで、このプランが評価の基準になります。ではそれぞれのプランの内容について詳しく紹介していきます。

プレミアム

補償割合 90%
合計補償金額 500万円
補償範囲 通院・入院・手術
限度回数/年  通院:無制限
入院:無制限
手術:無制限
限度額/日 通院:なし
入院:なし
手術:なし
限度額/年 通院:100万円
入院:300万円
手術:100万円

まずはプレミアムプラン。補償割合が90%、最大補償額が500万円となっている最上位プランです。年間の限度回数、1日あたりの限度額とも制限はありませんが、年間の限度額は通院、入院、手術のカテゴリー毎に制限があり、最も保険金の請求頻度が高い通院は年間100万円までに制限されるところに注意。

また、保険料のところで詳しく紹介しますが支払う保険料もプレミアムとなっており、生涯保険料は全ペット保険中で最高額となっています。

ネクスト

補償割合 90% 70% 50%
合計補償金額 90万円 70万円 50万円
補償範囲 通院・入院・手術 通院・入院・手術 通院・入院・手術
限度回数/年 通院:無制限
入院:無制限
手術:無制限
 通院:無制限
入院:無制限
手術:無制限
 通院:無制限
入院:無制限
手術:無制限
限度額/日 通院:なし
入院:なし
手術:なし
通院:なし
入院:なし
手術:なし
通院:なし
入院:なし
手術:なし
限度額/年 通院:18万円(合計補償金額の20%)
入院:54万円(合計補償金額の60%)
手術:18万円(合計補償金額の20%)
通院:14万円(合計補償金額の20%)
入院:42万円(合計補償金額の60%)
手術:14万円(合計補償金額の20%)
通院:10万円(合計補償金額の20%)
入院:30万円(合計補償金額の60%)
手術:10万円(合計補償金額の20%)

次にいぬとねこの保険の中で最もスタンダードなプランとなるネクストプラン。このネクストプランがいぬとねこの保険の評価の基準ともいえるでしょう。

ネクストプランの中でも50%(年間最大50万円)、70%(年間最大70万円)、90%(年間最大90万円)とさらにプランが分かれています。

ネクストプランの90%とプレミアムプランとの違いですが、実は年間最大金額のみ。あとで紹介する免責疾病(支払い補償対象外となる病気)についても違いがなく、年間の最大限度額のみが違いとなっています。

正直なところ、それだけの違いでネクスト90%とプレミアムプランは保険料として毎月にならすと倍以上の違いが出てくるので、プレミアムプランの意味は・・・と感じてしまいます。

ライト

補償割合 70% 50%
合計補償金額 80万円 80万円
補償範囲 通院・入院・手術 通院・入院・手術
限度回数/年  通院:20日
入院:20日
手術:2回
通院:20日
入院:20日
手術:2回
限度額/日 通院:1万円
入院:2万円
手術:10万円
通院:1万円
入院:2万円
手術:10万円
限度額/年 通院:20万円
入院:40万円
手術:20万円
通院:20万円
入院:40万円
手術:20万円

ライトプランについては通院、入院、手術で年間の限度回数(日数)が決まっています。(プレミアムプランとネクストプランはここの制限は無し。)

補償割合も50%、70%とプランが分かれていますが、合計の保証金額は同じ80万円と同じなのがポイント。ただ、ライトプランになるとネクストプランまでは補償対象であった歯科治療とパテラ(膝蓋骨脱臼)が免責疾病に指定され補償対象外となる点が大きな違いです。

その割に保険料を比較(同じ70%で)比較するとそれほど大きな差は無いので、迷う方はやはりスタンダードなネクストプランが無難です。

ミニ

補償割合 70%
合計補償金額 30万円
補償範囲 手術
限度回数/年 手術:2回
限度額/日 通院:なし
入院:なし
手術:なし
限度額/年 手術:30万円

最後にミニプラン。これは手術限定のプランとなっていて、通院や入院の保証がないところが他の3つのプランと明確に違うところです。

補償金額も最大30万円と手術のみにして心もとない感じはありますが、保険料が最安380円~と保険料の安さがポイント。

大幅出費となる手術に対して、とりあえず小さな保険料で保障を持っておきたいという方には候補の一つになるでしょう。

いぬとねこの保険の免責金額

いぬとねこの保険には基本的に免責金額の設定はありません。それぞれ治療費に対して補償割合をかけたものがそのまま保険金として受け取れます。

しかし、「免責額適用特約」という特約が存在し、この特約をつけることで免責額が設定され。この特約が適用される場合、保険対象となる金額から免責額2,500円×治療回数が差し引かれた上で補償割合が掛け算されて支払い保険金が決まります。

免責金額と聞くと、単にもらえる保険金が減るだけでは何のメリットもありません。免責額適用特約をつけると治療回数が増えるだけもらえる保険金は少なくなりますが、その分月々の支払保険料が安くなる、というメリットがあります。

いぬとねこの保険公式HPの保険料の見積もりページで免責金額がありとなしで保険料の見積もりが出せるので比較してみるといいですよ。(年齢やプランによっても違いますが、月額数百円~千円の違いにはなるので、個人的には免責金額の設定は必要ないかなと感じます。)

いぬとねこの保険の保険料の推移と他ペット保険との比較

では、皆さんお待ちかね。保険料の推移をグラフにまとめてたので、まずはそちらをご覧ください。できるだけ各ペット保険の保険料はスタンダードな70%にし、条件もできるだけ同じにしています。

各社の保険料の推移の目安として比較してください。

犬の保険料

太い緑色の線がいぬとねこの保険の保険料の推移です。年齢が低いころから全体でもやや高めの保険料で推移していますが、12歳からは全ペット保険の中でもトップの保険料の高さとなっています。ただ、14歳以降は保険料が一定になります。

猫の保険料

猫の保険料はグラフの太いネイビーの線となっています。犬の保険料ほどではありませんが、特に10歳を超えたあたりかはらペット保険の中でも比較的高い保険料のペット保険といえます。犬の保険料と同じく14歳以降は保険料は上がらず一定になります。

多頭割引

いぬとねこの保険には多頭割引があります。2頭以降、1頭につき900円/年、保険料が割引されます。(しかも、2頭いた場合、どちらも割引対象となります。)

無事故割引

1年間一度も保険金の請求がなかった場合、翌年度の保険料を10%割引にしてくれます。なかなかハードルは高いですが、一年に一回も保険を使わなくても、「損したなぁ」という気分を和らげてくれますね。

インターネット割引

インターネットからの申し込みで、保険料の10%を割引してもらえます。インターネット割引など、他のペット保険では、ありそうでないんですね〜。

保険金の請求・支払い方式

保険金の請求、支払い方法は後日請求のみで、窓口精算はできません。

いぬとねこの保険の不担保・補償対象疾病

では次に、病気によって補償対象外となったり、ならなかったり、ペット保険会社によって違ってくるものをまとめていきます。

いぬとねこの保険の免責疾病

プレミアム ネクスト ライト ミニ
膝蓋骨脱臼 × × ×
誤飲
歯周病・歯肉炎 〇※1 〇※1 × ×
チェリーアイ × × × ×
股関節形成不全 × × × ×
レッグペルテス × × × ×
気管虚脱 × × × ×
椎間板ヘルニア
てんかん × × × ×
病理検査 × × × ×
診断書作成費用 × × × ×
時間外診療

※1歯石取りは対象外
※2△の表示に関しては部分的(時間外の加算量については対象外)に補償されます。

いぬとねこの保険の補償対象外となる疾病は上記になっています。免責疾病はペット保険会社によっても違いますが、いぬとねこの保険は4つのプランの中でもそれぞれ補償される疾病とされない疾病が違ってくるので注意です。

ただ、全体的にみても補償対象外となる疾病はけっこう多め。プレミアムプランですら、上の表の項目で半分以上が補償対象外となっています。プレミアムプランの保険料を考えると・・・なかなか厳しいですね。

いぬとねこの保険の慢性疾患・高額治療への対応

慢性疾患・高額治療への対応

いぬとねこの保険は、同一疾患が完治せずに年度の更新を迎えた後治療が続いても、その同一疾患に対しても、保険金はその年の最大限度額までしっかりと補償されます。しかし、年間の最大補償額、最大限度回数いっぱいまで保険金を請求してしまうと、強制的に解約させられる条項が盛り込まれています。

特に補償額が低かったり、と補償回数(日数)に制限のあるプランについては注意が必要です。

いぬとねこの保険の先天性・遺伝性疾患への対応

先天性・遺伝性疾患への対応

いぬとねこの保険は、先天性疾患も、遺伝性疾患もどちらも補償(保険金請求)対象となります。この項目に関しては、特に保険料が低めに設定されている保険に関しては補償されない場合も多いですが、日本ペットではしっかり補償対象となります。

いぬとねこの保険のデメリット

では最後に、今までの内容を踏まえていぬとねこの保険のデメリットについて挙げていきます。どのペット保険にも良いところといまいちなところはあるものですので、デメリットをしっかりと把握したうえで、メリットと天秤にかけて加入を検討することが必要です。

補償対象外となる免責疾病が多い

まずは他のペット保険と比較して補償対象外となる免責疾病がかなり多いところ。単純に免責疾病が多いほどカバーされる疾病も減り、補償内容は薄くなります。

ネクストプラン、プレミアムプランではその他プランでは補償されないパテラや口腔治療が対象となりますが、他のペット保険と比較するとどうしても見劣りしてしまうところ。

ネクストプラン以上の保険料の割高感

また、免責疾病が多いにも関わらず保険料は割高というアンバランスさ。特にプレミアムプランは全ペット保険の中で最も高い保険料となりますが、補償内容を考えるとどうしてもコスパは悪く感じてしまうのが正直なところ。

実は同じペット保険内のネクストプランと比較しても、違うのは最大限度額のみで他は一緒なため、プレミアム感だけで実際の恩恵は保険料に見合うだけのものは受けられるのか?というのには疑問が残ります。

年間限度額、限度回数に達するとその時点で解約となる

そして最後に、年間限度額や限度回数まで保険金を請求してしまうと、次回からの契約自体ができなくなる=強制解約になってしまう点。

特にライトプラン以下は通院や入院のカテゴリーごとに年間限度回数や年間限度金額の設定があるため、注意が必要です。

いぬとねこの保険の総評と飼い主の評価

ということで、今回は日本ペットのいぬとねこの保険について紹介してきました。

4つのプランがあり、それぞれ保険料によってプランが選べる点は飼い主目線でみると選択肢が広がってよいなとも思いましたが、よくよく保険料や補償内容を確認していくと、上位プランについては保険料の割高感が正直ぬぐえません。(特にプレミアムプランについては、保険料と補償内容にかなり疑問が残るプランでした。)

また、補償対象外となる免責疾病の多さも気になるところ。

一方で、ライトプランは割とリーズナブルな金額で70%プランで年間限度額が80万円などなかなかよさそうな印象を持ちました。加入を迷っている方の参考になれば幸いです。

ではでは。コメントや感想など、気軽にくださいね。

 

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