ドッグフード

このこのごはんで下痢・軟便になる?切り替え時の原因と対処法

「涙やけや健康に良いと評判だから『このこのごはん』を買ったのに、愛犬のウンチがゆるゆるになってしまった……」
「せっかく奮発したのに、もしかして私の切り替え方が悪かったの? それとも体に合っていないの?」

今、そんな不安や罪悪感を抱えながらこの記事を読んでくださっているかもしれません。
結論から言うと、フードの切り替え後に便が変化することは確かにあります。しかし、それを「ただ慣れる途中だから大丈夫」と決めつけず、愛犬の今の状態をしっかり見極めることがとても重要です。

実は私も過去に、「早く体に良いものを食べさせてあげたい!」という焦りからフードを一気に切り替え、愛犬のチワワをお腹の不調で苦しませてしまった苦い経験があります。
この記事では、犬アレルギーを持ちながらも愛犬を溺愛する筆者の失敗談も交えつつ、このこのごはんで下痢や軟便になったときに考えられる原因と、無理のない対処法を整理してお伝えします。どうかご自身を責めず、一緒に愛犬にとってのベストを探っていきましょう。

このこのごはんで下痢・軟便になることはある?

「このこのごはんにしたら便がゆるくなったかも……」とネットで検索して、同じような声を見つけて不安になっている飼い主さんは少なくないと思います。かつての私も、愛犬のトイレシートを見ては「健康に良いはずなのにどうして!?」とパニックになっていました。

フード切り替え後に便が変化する犬はいる

これまで食べていたフードから新しいものに変わると、お腹がびっくりして便の状態が変化する子は珍しくありません。特に小型犬はデリケートな子が多く、我が家の愛犬もちょっとした環境の変化や食べ物の違いですぐにお腹の調子を崩すタイプでした。「このこのごはん」に限らず、どんなに高品質なフードであっても、切り替えのタイミングでウンチがゆるくなる可能性はゼロではないのです。

下痢=このこのごはんが悪いとは限らない

便がゆるくなると、「粗悪なフードだったのでは!?」と疑いたくなりますよね。私も昔はそうでした。しかし、必ずしもフード自体の品質が悪いわけではありません。
今までのフードと使われているお肉や野菜、食物繊維のバランスが違うため、愛犬の腸内環境が新しい食事に順応しようとしている過程で軟便になることがあるのです。

ただし体質に合わない可能性もある

だからといって、「ネットには『最初は下痢しやすい』って書いてあるし、しばらく我慢すれば治るはず」と安易に様子を見続けるのは危険です。
切り替えのストレスではなく、本当に愛犬の体質にそのフードが合っていないサインとして下痢が出ている可能性もあります。ここを見誤って「せっかく高いお金を出して買ったんだから」と無理に食べさせ続けた結果、症状を長引かせてしまったら本末転倒です。愛犬の体調不良は、何よりも飼い主の心をすり減らします。まずは冷静に、何が原因なのかを探ってみましょう。

このこのごはんで下痢・軟便になる主な原因

愛犬が下痢や軟便をしてしまったとき、原因は一つとは限りません。当時の私が「もっと早く知っていれば……」と激しく後悔した、考えられる主な原因をまとめました。

フードを急に切り替えた

私が一番やってしまった失敗がこれです。「良いフードが届いた! 今夜からこれにしよう!」と、いきなりお皿の中身をすべて「このこのごはん」に入れ替えてしまうパターンです。
私たち人間なら「今日から急に玄米食に変えよう」と思っても耐えられますが、毎日同じものを食べていた犬の胃腸にとっては大事件。消化が追いつかず、便がゆるくなってしまう典型的な原因です。

一度に与える量が多い

ドッグフードは、種類によって1グラムあたりのカロリーや栄養価が全く異なります。「前のフードは1回30gだったから、このこのごはんも30gあげよう」と目分量で与えていませんか?
もしこのこのごはんの方が栄養価が高かった場合、同じグラム数でも実質的な「食べ過ぎ」になり、消化不良を起こして下痢につながることがあります。

食べ慣れない原材料に反応している

このこのごはんは、鹿肉やマグロ、パパイヤなど、一般的なフードではあまり見かけないこだわりの食材が使われています。これ自体は素晴らしいことなのですが、愛犬にとっては「生まれて初めて食べる未知の食材」かもしれません。
「なんだこれ!?」と胃腸が戸惑い、消化に手間取って便がゆるくなっている可能性があります。

トッピングやおやつも同時に変えた

「新しいフード、ちゃんと食べてくれるかな?」と心配になって、ふりかけをかけたり、新しいおやつを一緒にあげてしまったりしていませんか?
これをやってしまうと、もし下痢をしたときに「このこのごはんが原因」なのか、「トッピングが原因」なのか分からなくなってしまいます。我が家も食いつきを気にするあまり色々混ぜてしまい、原因の特定に苦労しました。

鶏肉など原材料が体質に合っていない

このこのごはんの主原料は「鶏肉」です。もし愛犬がこれまで鶏肉メインのフードを食べたことがなく、実は鶏肉に過敏に反応しやすい体質(食物アレルギーなど)だった場合、それが原因で下痢を引き起こしている可能性も考えられます。

フードとは別に体調を崩している

意外と見落としがちなのが、「実はフードは関係なかった」というケースです。
季節の変わり目の寒暖差、お留守番のストレス、あるいは偶然タイミングが重なってウイルスなどの感染症にかかっていた、ということもあり得ます。「フードを変えたばかりだから」と思い込まず、愛犬の全体的な体調を観察することが大切です。

フード切り替え時の下痢を防ぐためにできること

愛犬の軟便を前にオロオロするばかりだった当時の私に、「まずはこれを徹底しろ!」とタイムマシンに乗って教えに行きたいくらい重要なのが、切り替え時の基本ルールです。
良かれと思って一気に切り替えてしまった私の失敗を反面教師にして、ぜひ愛犬の負担を最小限に抑える方法を試してみてください。

今までのフードに少しずつ混ぜる

新しいフードを始めるなら、絶対に「少しずつ混ぜる」のが鉄則です。
我が家では、最初の日はこれまでのフード9割に対して、「このこのごはん」を1割だけ混ぜるところからスタートしました。「たったこれだけで意味あるの?」と思うかもしれませんが、犬の胃腸にとってはこれでも十分な変化です。

一気に全量を切り替えない

1日目は1割、3日目は3割、1週間かけて半分……というように、最低でも1週間から10日ほどかけてゆっくり割合を増やしていくのが理想です。
当時の私は「早く体に良いものを!」と焦って2日目で半分以上入れてしまい、見事にお腹を壊させてしまいました。愛犬の胃腸が新しい食材の消化に慣れるまで、根気よく待ってあげるのが飼い主の務めだと痛感しています。

給餌量を確認する

「このこのごはん」は、お肉のタンパク質がしっかり詰まっているため、これまで食べていたフードと比べて1日あたりの適正量が少なくなるケースがよくあります。
袋の裏に書いてある体重別の給餌量目安を必ず確認し、キッチンスケール(はかり)で1グラム単位できっちり計量することをおすすめします。我が家も最初は目分量でドサッと入れてしまい、「実はカロリーオーバーによる消化不良だった」という恥ずかしいオチがありました。

おやつやトッピングを増やしすぎない

切り替え期間中は、できればおやつや新しいトッピングは控えるのが無難です。
「このこのごはん単体だと食べてくれないかも」と心配になる気持ちは痛いほど分かりますが、あれこれ混ぜてしまうと、万が一お腹を壊したときに何が原因だったのか特定できなくなってしまいます。まずはフード単体でのお腹の調子を見ることに専念しましょう。

便の状態を毎日確認する

当たり前かもしれませんが、切り替え期間中はいつも以上にウンチの観察が重要です。
「昨日は少し柔らかかったけど、今日は普通に戻ったな」「3日目からずっとゆるいままかも」など、日々の変化をメモしたりスマホで写真を撮っておくと、あとで獣医さんに相談する際にもすごく役立ちます。

このこのごはんで下痢・軟便になったときの対処法

慎重に切り替えたつもりでも、どうしてもお腹がゆるくなってしまうことはあります。「あんなに気をつけていたのに……」と落ち込む必要はありません。大切なのは、慌てずに愛犬の様子を観察し、的確に対処することです。

まず元気・食欲・水分摂取を確認する

ウンチがゆるいと発見した瞬間、パニックになりそうになりますが、まずは愛犬をよく見てください。
目はキラキラしていますか? 尻尾を振って「ご飯まだ?」と催促してきますか? お水はしっかり飲めていますか?
便はゆるくても、本人がケロリとしていて食欲旺盛であれば、一時的な胃腸の驚きである可能性が高いです。我が家のチワワも、軟便ながらにおもちゃを振り回して走り回っていた時は、ひとまずホッと胸をなでおろしました。

最近変更したものを整理する

少し落ち着いたら、「この数日間で愛犬の周りで変わったこと」を書き出してみましょう。
「このこのごはん」の割合を急に増やさなかったか? 家族がこっそり人間の食べ物を与えていなかったか? 最近急に寒くならなかったか? フード以外にも原因が隠れていないか、名探偵になったつもりで振り返ってみてください。

無理に食べさせ続けない

もし便がかなり水っぽかったり、愛犬がいつもよりグッタリしているようなら、「せっかく高いフードを買ったんだから……」という未練はいったん捨ててください。
胃腸が完全に悲鳴を上げている状態なので、一旦このこのごはんの割合を減らすか、元のフードだけに戻して胃腸を休ませてあげる勇気も必要です。

自己判断で長期間様子を見すぎない

ネットの情報を検索すると「1週間くらいは慣れるまで様子を見ましょう」と書かれていることが多いですよね。しかし、これには注意が必要です。
成犬で体力がある子なら数日様子を見ても大丈夫なケースもありますが、小型犬にとっての「数日続く下痢」は、脱水症状を引き起こす深刻なダメージになりかねません。

症状が続く場合は獣医師へ相談する

「いつか治るはず」と祈るように様子を見るより、プロに診てもらうのが一番の精神安定剤になります。
私は過去に「自分の切り替え方が悪かったせいで下痢になった」と自分を責め、病院に連れて行くのをためらってしまったことがあります。でも、獣医さんは飼い主を責めたりしません。「フードを切り替えたらウンチがゆるくて」と素直に相談し、便の持参やスマホの写真を見せることで、適切なアドバイスと安心をもらうことができました。

どのくらいなら様子を見てもいい?

「じゃあ、ウンチがゆるい状態が何日続いたら病院に行くべきなの?」
これも、過去の私がネットで検索魔になっていたとき、喉から手が出るほど欲しかった答えです。当時の私は、「フードの切り替えによる軟便は数日〜1週間ほど様子を見ましょう」という記事を見つけて、「そうか、1週間は我慢して食べさせ続けた方がいいんだな」と思い込んでしまいました。
しかし、結論から言うと、この「○日なら大丈夫」という基準ほど危険なものはありませんでした。

便が少し柔らかいだけの場合

もし、便の形はギリギリ保っていて「いつもより少し柔らかいかな? 指でつまむと崩れるくらい」という程度の軟便であれば、慌てて病院に駆け込む必要はないケースが多いです。
我が家の場合も、切り替え初日〜2日目くらいはこの状態になることがありました。この時点では、お腹が新しいフードにびっくりしているだけの可能性もあるため、元のフードの割合を増やして、これ以上悪化しないか1日〜2日ほど慎重に観察するようにしています。

元気や食欲が普段通りか確認する

ウンチの状態と同じくらい、いや、それ以上に大切なのが「愛犬本人の元気と食欲」です。
便はゆるいけれど、ご飯の準備をするとクルクル回って大喜びし、おもちゃで遊ぶ体力も十分にある。そんな時は、一時的な消化不良の可能性が高いです。「元気があるなら一旦落ち着いて、今日のウンチと明日のウンチを比べよう」と腹をくくることができます。

回数・期間・症状の変化を見る

様子を見る上で欠かせないのが、「ウンチの回数と状態の記録」です。
1日に1回だけ軟便が出たのか、それとも1日に5回も6回も少しずつ下痢をしているのかでは、緊急度が全く違います。当時の私はただ「今日も下痢だった」と嘆いてばかりでしたが、獣医さんに「今日は何回出ましたか? 昨日に比べて水っぽさはどうですか?」と聞かれて答えられず、反省しました。
回数が増えていたり、だんだん水っぽくなっていたりする場合は、様子を見ている場合ではありません。

「○日なら絶対大丈夫」と考えない

「ネットで3日って書いてあったから、あと2日は様子を見よう」。かつての私がやってしまった最悪の自己判断です。
犬の体重や体力、年齢によって、下痢に耐えられる期間は全く違います。大型犬の1週間と、体重2キロのチワワの1週間を同じ基準で考えてはいけなかったのです。特に小型犬の場合、長引く下痢はあっという間に体力を奪います。「何日」という数字に縛られず、目の前にいる愛犬の小さな変化を見逃さないでください。

こんな場合は早めに獣医師へ相談

「様子を見る」と決めた場合でも、「このサインが出たら即、病院へ行く!」という明確なレッドカードの基準を自分の中に持っておくことが大切です。
以下の症状が一つでも当てはまる場合は、フードのせいかどうかを悩む前に、キャリーバッグを準備して獣医さんに相談してください。

下痢を繰り返している

1日のうちに何度も何度も水のような下痢を繰り返している場合、お腹の中は緊急事態です。
一度、我が家のチワワが夜中に3回も水下痢をしたことがありました。「明日の朝まで様子を見ようか」と迷ったのですが、結果的にすぐに夜間救急に駆け込んで正解でした。腸が猛烈に炎症を起こしており、ただの消化不良ではありませんでした。

嘔吐もある

下痢だけでなく、吐き戻しも伴っている場合は要注意です。
「このこのごはん」を食べた直後に未消化のまま吐き出し、さらに下痢もしている……という場合、胃にも腸にも負担がかかっています。上からも下からも水分と体力が奪われていく状態なので、様子を見ていると一気に衰弱してしまう危険があります。

血便や黒っぽい便が出る

ウンチに赤い血が混じっていたり、全体が海苔の佃煮のように真っ黒(胃や小腸での出血のサイン)だったりした時は、フードの切り替えとは別の病気や強い炎症が疑われます。
私も一度、愛犬の便にゼリー状の血が混じっていたのを見て、頭が真っ白になったことがあります。パニックにならず、その便をラップで包むか写真を撮って、すぐに獣医さんに診てもらいましょう。

元気・食欲が落ちている

いつもなら飛んでくるおやつの袋の音にも反応せず、部屋の隅でじっと丸まって震えているような時は、痛みが限界に達しているサインです。
「下痢をしてるけど、そのうち治るよね」と楽観視してはいけません。犬は本能的に痛みを隠そうとする動物なので、目に見えて元気がなくなっている時点で、相当辛い思いをしています。

水分をとれない

下痢をしている時に一番怖いのが「脱水症状」です。
お水を飲もうとしない、飲んでも吐いてしまうという状態が続くと、小型犬は数時間で命に関わる脱水に陥ることがあります。首の後ろの皮膚を軽く引っ張って、手を離してもすぐに戻らない場合は脱水が進んでいるサイン。一刻も早い点滴などの処置が必要です。

子犬・シニア犬・持病がある犬

まだ体が出来上がっていない子犬や、体力が落ちているシニア犬、あるいは腎臓や心臓に持病がある子の場合、「様子を見る」という選択肢は非常にリスクが高いです。
「ちょっとウンチがゆるいかも」と思った時点で、かかりつけの獣医さんに電話で指示を仰ぐくらいの慎重さが必要です。「大げさな飼い主だと思われたらどうしよう」なんて恥ずかしがっている場合ではありません。愛犬を守れるのは私たちだけなのですから。

鶏肉アレルギーが原因の可能性はある?

「お腹を壊したのは、もしかしてアレルギーのせい?」
フードを変えて下痢をしたとき、多くの飼い主さんの頭をよぎるのが食物アレルギーへの不安です。私も愛犬の軟便が続いたとき、「体に良いはずなのにどうして? もしかして鶏肉アレルギーを発症しちゃったの!?」と慌ててスマホで検索魔になっていました。

このこのごはんの原材料を確認する

まず事実として、「このこのごはん」の主原料は鶏肉です(ささみやレバーなど)。もし、愛犬がこれまで牛肉や魚メインのフードしか食べておらず、鶏肉メインのフードが初めてだった場合、体が慣れないタンパク質にびっくりしているか、あるいは本当に鶏肉に対するアレルギー反応を起こしている可能性はゼロではありません。

下痢だけで食物アレルギーとは判断できない

しかし、ここで私が獣医さんに教わってハッとしたのは、「下痢をしているからといって、すぐに食物アレルギーだと決めつけるのは早計」だということです。
前述したように、単なる消化不良や、切り替えのスピードが早すぎたことによる胃腸のSOSであるケースも非常に多いのです。「下痢=アレルギーだ! もうこのフードは絶対ダメ!」とパニックになる前に、他のサインが出ていないか深呼吸して観察してみましょう。

かゆみや皮膚症状など他の変化も確認する

食物アレルギーの場合、お腹の不調だけでなく、皮膚にも症状が現れることが多いそうです。
愛犬をよく見てみてください。しきりに体を掻いていませんか? 足の裏を執拗に舐めたり、耳の中が赤く汚れていたり、目の周りが赤くなっていたりしませんか?
我が家の場合は、ウンチがゆるくなっただけで皮膚には全く変化がありませんでした。そのため、アレルギーではなく「私の切り替え方が急すぎたことによる消化不良」だと気づくことができたのです。

疑わしい場合は自己判断せず相談する

もし、下痢に加えて「体を痒がっている」「皮膚が赤い」といった症状が重なっているなら、アレルギーの疑いが強くなります。
この場合は、素人がネットの情報だけで「鶏肉が合わないんだな」と判断して別のフードを買い漁る(いわゆるフードジプシーになる)のはとても危険です。どのお肉に反応しているのか、血液検査などを含めて獣医師に相談し、適切な食事指導を受けることが、愛犬の体を守る一番の近道になります。
鶏肉アレルギーとこのこのごはんの相性については、「このこのごはんは鶏肉アレルギーでも大丈夫?原材料と注意点を解説」の記事でも詳しく掘り下げていますので、心当たりがある方はあわせて読んでみてくださいね。

下痢が治ったらこのこのごはんを再開してもいい?

獣医さんのお薬や、元のフードに戻したことで愛犬のウンチが立派なバナナウンチに戻ったとします。ホッと胸を撫で下ろす一方で、戸棚の奥にある「ほとんど手をつけていない、このこのごはん」が目に入りますよね。
「せっかく高いお金を出して買ったんだし、もうお腹も治ったから、またチャレンジしてもいいのかな?」
この未練、痛いほどよく分かります。私も全く同じ葛藤を抱えました。

原因が分からないまま再開しない

結論から言うと、「なぜ下痢をしたのか」が自分の中でクリアになっていない状態で、むやみに再開するのはおすすめしません。
「獣医さんに診てもらい、病気やアレルギーではなく、ただの食べ過ぎ(消化不良)だったと分かった」
「過去の給餌量を計算し直したら、カロリーオーバーだったことに気づいた」
「私が焦って、2日目で全量切り替えるという無茶をしてしまったせいだ」
このように、下痢の原因が「フードそのもの」ではなく「与え方」にあったと確信できる場合のみ、再チャレンジのスタートラインに立てると考えてください。

再開する場合も急に全量戻さない

もし再開を決意したなら、過去の反省を生かして「超・慎重モード」で挑みましょう。
以前は1割から始めたところを、「ほんの数粒」トッピングする程度からスタートしてみてください。犬の胃腸は一度ダメージを受けるとデリケートになっています。「せっかく治ったのに、またお腹を壊させたらどうしよう」とビクビクするくらい慎重になるのが、飼い主としては正解です。

再び症状が出るなら無理をしない

ほんの少しずつ、慎重に慎重を重ねて混ぜたにもかかわらず、またウンチがゆるくなってしまった……。
そんな時は、もうきっぱりと諦める勇気を持ってください。「このこのごはんは、うちの子の体質には合わなかったんだな」と受け入れることです。
良いフード=すべての犬に合う魔法のごはん、ではありません。どんなに口コミで評判が良くても、我が子に合わなければそれは「今の我が家には必要のないフード」です。残ったフードがもったいないという気持ちは痛いほど分かりますが、愛犬がお腹の痛みに耐えるストレスに比べれば、安い勉強代だったと割り切りましょう。

このこのごはんと下痢についてよくある質問

愛犬が下痢をしてしまったとき、ネットで検索すればするほど色々な情報が出てきて混乱してしまいますよね。私も当時、スマホを握りしめながら夜な夜な知恵袋やSNSを読み漁り、余計に不安になっていた一人です。
ここでは、私が実際に獣医さんに質問したり、自身の失敗から学んだりした「フード切り替え時の下痢に関するよくある疑問」を、Q&A形式でリアルにお答えします。

軟便だけなら続けてもいい?

「水っぽくはないけど、いつもより柔らかいウンチ。これならこのまま続けても大丈夫?」
私もよくこの状態に悩まされました。結論としては、「愛犬がいつも通り元気で食欲があり、ウンチの回数が増えていない」のであれば、元のフードの割合を増やして1〜2日ほど慎重に様子を見るのはありだと思います。
ただ、「せっかく涙やけに良いって聞いたから続けたい!」という気持ちが先行しすぎないように注意が必要です。(※涙やけとの関係については「このこのごはんは涙やけに効果ない?改善しない理由と判断基準」でも詳しく解説しています。)
もし軟便が数日続くようなら、それは体が「このフード、ちょっと合わないかも」とサインを出しているのかもしれません。愛犬の胃腸に負担をかけ続けないよう、早めに見切りをつけることも大切です。

吐いた場合はどうする?

下痢だけでなく「嘔吐」もある場合は、様子見はストップしてください。
「このこのごはんを食べた直後に吐いてしまった……」という場合、単純に食べるスピードが早すぎて喉に詰まらせた(食いつきが良すぎた)ケースもありますが、下痢とセットで吐いているなら胃腸が完全に悲鳴を上げています。
脱水症状のリスクが一気に跳ね上がるため、迷わず獣医師に相談してください。また、もし「吐いたせいでフード自体に嫌なイメージを持ってしまい、全く食べなくなった」という場合は、「このこのごはんを食べないのはなぜ?食いつきが悪い原因と7つの対処法」の記事も参考にしてみてくださいね。

フードを混ぜると下痢しやすい?

「急に切り替えるのはダメと聞いたから、今まで食べていたフードとこのこのごはんを半々で混ぜて与えたら下痢をした」
実はこれ、当時の私がやってしまった失敗です。一見慎重にやっているように見えますが、「初日からいきなり半々」は犬の胃腸にとって劇的な変化です。
フードを混ぜること自体が悪いのではなく、「混ぜる割合の増やし方が急すぎた」ことが下痢の原因になりやすいのです。初日は1割、次は2割……と、気が遠くなるほど少しずつ混ぜるのが、お腹を壊させない最大のコツだと痛感しています。

子犬・老犬は特に注意した方がいい?

はい、大人の成犬と比べて、子犬やシニア犬は圧倒的に注意が必要です。
子犬は消化器官がまだ未発達ですし、シニア犬は消化機能が衰えてきています。成犬なら「ちょっと食べ過ぎたかな?」で済むような量の変化や新しい食材でも、子犬やシニア犬にとっては深刻なダメージになりかねません。
我が家のチワワもシニア期に入ってからは、昔と同じようなペースでフードを切り替えるとすぐにお腹を下すようになりました。「この子はもう若くないんだ」と肝に銘じ、成犬の倍以上の時間をかけて、ほんの数粒ずつ切り替えるようにしています。

下痢が続いたら定期便は止めた方がいい?

「まだ定期便の次回発送まで時間があるし、そのうちお腹も慣れるかもしれないから、とりあえず継続しておこう……」
お気持ちは分かりますが、愛犬の下痢が続いているのに定期便をそのままにしておくのはおすすめしません。もし結局体に合わなかった場合、大量のフードが手元に余ってしまい、「せっかく高いお金を払ったのに……」という後悔(と家族からの冷ややかな視線)に苛まれることになります。(※料金やコスパについては「このこのごはんは高い?料金・コスパと続ける価値を解説」にまとめています。)
まずは一旦解約か休止の手続きをして、愛犬のお腹の調子を整えることを最優先にしてください。このこのごはんの解約手続きや、合わないと判断する基準については「このこのごはんをやめた人の理由は?合わないときのやめ時・解約判断」の記事でも実体験をもとに解説しています。再開はいつでもできるので、焦る必要はありません。

下痢を「慣れる途中」と決めつけず愛犬の状態を優先しよう

いかがでしたでしょうか。
「このこのごはん」は、食材の質も高く、多くのワンちゃんに支持されている素晴らしいドッグフードです。(実際の口コミについては「このこのごはんの口コミ・評判は悪い?デメリットと向いている犬・向かない犬を解説」もご覧ください。)

しかし、どんなに世間の評判が良くても、目の前の愛犬の体に合わなければ意味がありません。
「高いフードを買ったんだから、なんとか食べてほしい」
「ネットには『最初は下痢する』って書いてあったから、これは慣れる途中のはず」
過去の私は、こうした親心と少しの欲に目がくらみ、愛犬のサインを見落として痛い目を見ました。

フードの切り替えで便がゆるくなることは確かにあります。しかし、それを「大丈夫」と自己判断して無理に食べさせ続けることは、愛犬の小さな体に大きな負担をかけることになります。
迷ったときは、「購入した金額」でも「ネットの口コミ」でもなく、目の前でしっぽを振っている愛犬の体調を最優先にしてください。もしどうしてもお腹の調子が戻らないなら、思い切って元のフードに戻すことや、獣医さんに相談することも、飼い主としての立派な、そして愛情深い決断です。

あなたが愛犬と一緒に、ウンチの悩みに振り回されることなく、毎日美味しくご飯を食べられる日が来ることを心から願っています。

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