つばきのペット保険

つばきのペット保険のデメリットは?補償内容保険料、気になる不安要素もまるっと紹介

こんにちは!チワワ君の飼い主です。

今日はつばきのペット保険について紹介していきます。運営会社は「つばきの少額短期保険株式会社」で、その名の通りペット保険の区分の中でも、少額短期保険に該当します。

ペット保険には損害保険(損保)と少額短期保険、そしてペット共済の3種類あります。(厳密にいうとペット共済は”保険”ではありませんが、一応便宜上ペット保険にまとめておきます。)それぞれの解説はこちらの記事を参考に。→【ペット保険】損保と少額短期保険、ペット共済の違い

ということで、早速つばきのペット保険についてどんな保険なのか?メリットデメリットなどを詳しく解説していきます。

つばきのペット保険の補償内容異なる

それではまず、つばきのペット保険の内容について順番に詳しくみていきましょう。

ペット保険の対象動物

対象動物
犬、猫

保障対象となる動物は犬と猫の2種類。ハムスターや鳥類、うさぎなどは対象外となります。犬と猫以外で保障対象となるペット保険はこの2社に限定されるため、犬猫以外のペットのペット保険加入を考えている方はこちら。→犬、猫以外のペットが入れるペット保険比較【アニコムVSプリズムコール】

加入・更新の年齢制限

加入上限年齢 9歳未満(8歳11か月まで)
更新上限年齢 終身

次に加入できる上限年齢と、加入後に更新できる上限年齢について。表のとおりにはなりますが、加入できる上限年齢が8歳まで。これ以上の年齢になると更新できなくなる上限年齢はなし=終身加入できる保険です。

待期期間

ケガ 無し(※実質15日)
病気 30日(※実質45日)

ペット保険申込後、契約がスタートしてもすぐに補償期間がスタートするわけではありません。契約スタート後に一定期間の補償対象外となる「待期期間」が存在するペット保険がほとんどです。(少ないですが、この待期期間のないペット保険もいくつかあります。)

つばきのペット保険については、けがの場合は待機期間無し、病気の場合には30日間の待機期間が存在します。

また、つばきのペット保険の場合特殊なのは、「申し込みが成立してから15日後に契約がスタートする」というところ。

そもそも待期期間が設けられているのに加えて、補償開始期間がさらに15日遅れるということで、実質+15日待期期間が伸びることになります。ですので、実質的な対期間はけがで15日間、病気で45日間となるところに注意です。

プラン内容

Lプラン Mプラン Sプラン 手術プラン
補償対象 フルカバー フルカバー フルカバー 手術のみ
補償割合 80% 50% 50% 50%
通院 15000円/日まで
22日/年まで
12000円/日まで
22日/年まで
12000円/日まで
22日/年まで
-
入院 15000円/日まで
22日/年まで
12000円/日まで
22日/年まで
12000円/日まで
22日/年まで
-
手術  15万円/回まで
2回年まで
 10万円/回まで
2回年まで
 10万円/回まで
2回年まで
10万円/回まで
2回年まで
予防後治療※ 補償割合:100%
50000万円/日まで
4回/年まで
 補償割合:100%
50000万円/日まで
4回/年まで
 補償割合:100%
50000万円/日まで
4回/年まで
 補償割合:100%
50000万円/日まで
4回/年まで

保障のプランについては全部で4つあり、その中の1つが手術のみのプランとなっています。残りの3つに関しては、いずれも通院と入院と手術全てが保証対象になるフルカバープラン。

フルカバーの3つのプランの中で1番最上位のLプランは80%保障、それ以下のMプランとSプランに関しては、いづれも50%補償プランとなっています。MプランとSプランについては、補償内容については同じですが、保険料が異なります。(後で紹介しますが、1日あたりの免責金額もMプランとLプランでは同じです。)

ペット保険の掛け持ち

掛け持ち加入

次に、ペット保険の掛け持ち加入について。ペット保険の中には、1つのペット券に加入していながら、複数のペット保険に加入できるペットを検討、1つのペット保険にしか加入できないペット券があります。

椿のペット券に関しては、椿のペット券以外に他のペット保険にも重複して加入が可能です。

ベッド券を掛け持ちで加入している場合、保険金の請求方法等が若干イレギュラーになるため、注意が必要です。→ペット保険の掛け持ち加入について

つばきのペット保険に付帯できる特約

では、次に、ペット保険に付帯することのできる特約について紹介していきます。特約と言うのは、追加保証のようなもので、よく自動車保険の損保等にもつけることができますよね。

椿のペット券にも以下3つの特約をつけることができますので、1人ずつ詳しく見ていきましょう。

ペット賠償責任特約

ペットが他人にかみついてけがをさせたり、物品を損傷してしまった際の損害賠償費用を保障してくれる特約です。つばきのペット保険では、年間390円の保険料を上乗せすることで、1事故につき300万円(3000円/事故の免責金額あり)まで補償してもらえます。

この特約自体は保険料も安く、個人的に必ず入っておいたよいと思っているのですが、実はほかの損保に加入している方、特に自動車保険の「個人賠償責任特約」を付けている場合、そちらで賄えるため加入は不要です。(自動車保険の場合、1億円程度の補償金額がついていることも多いです。)

→自動車保険の個人賠償責任特約について

ペット葬儀費用特約

ペットが無くなった際、葬儀費用の50%(上限3万円まで)が保障される特約です。葬儀費用の特約がついているペット保険としては、ほかにPS保険などがあります。

飼い主補償特約

上記の2つについては、今までのペット保険でもよく見るものでしたが、珍しい補償として飼い主補償特約があります。

これは、被保険者(つまり飼い主さん)が亡くなったり、高度障害を患ったり、長期療養(30日間以上の長期入院)によりペットを飼うことができなくなった場合に保険金が支払われる、とのこと。ただ、重要事項説明書には「特約条項に記載の規程に従い保険金を支払います」とだけ記載があり、どれくらいの金額がどのくらいの期間支払われるかは鋭意調査中です。

つばきの保険の保険料

それではいよいよ、椿のペット犬の権利について確認していきましょう。保険料については、小型犬そして椿のペット系に関しては80%プラン、他のペット券に関しては基本的には70%プランで保険料を比較しています。もちろん、犬種によっても保険料は違ってきますが、各保険会社の保険料の比較と言う点で、参考までに確認してください。

犬の保険料

まずは犬の保険料から見ていきます。すべてのペット保険の保険料の推移を落とし込んでいるので、見づらくなっていますが、全ペット保険中のつばきのペット保険の保険料としては、中堅からやや高めの位置で推移しています。

うちの子プランよりも少し高めの保険料で推移しています。余談ですが、少し前までアイペットは以前は保険料の高さで非常に有名でしたが、2021年に保険料の改訂があり非常に手頃でリーズナブルな保険料になっています。→アイペットの保険料改訂|非常にリーズナブルな保険料になりました。

猫の保険料

次に猫の保険料を見ていきましょう。猫に関しては、種類に関係なく、どのペット保険も一律のため比較がしやすいです。猫に関しても、犬との保険料と同じく、ポジションションとしてはすべてのペット家の中でも少し高めの位置で推移をしています。

MプランとSプランの保険料の違い


(※犬Aカテゴリ[チワワなど]の保険料で比較)

ここで、MプランとSプランの保険料の違いについて言及しておきます。補償内容を見てわかる通り、MプランとSプランについては補償内容に違いが全くありません。補償割合は50%で一緒ですし、通院や入院などの各上限額も全く同じ。

違いとしては、後述する免責金額がMプランで1,000円、Sプランで3,000円で設定されています。免責金額とは自己負担金のことなので、少ない方が受け取り保険金は多くなりますが、この免責金額の設定金額の違いでMプランとSプランには毎月の保険料に違いがあります。それを現したのが上のグラフです。

と一応おまけでLプランも載せていますが、注目すべきはMプランのオレンジグラフと、Sプランのグレーのグラフ。

比較してみると、7歳くらいから月額1000円以上、12歳からは月額約2000円の差が出ています。月額でこれだけの差なので、年額に直すと7歳以降は12000円、12歳からは24000円もの差になります。

個人的には、免責金額が1000円と3000円と2000円程度の免責金額の差なら、後者のSプランを選んだ方がお得に感じますね。

保険料の割引制度

では、次に、つばきのペット保険の保険料の割引制度について見ていきましょう。

無事故割引

昨年度1年間の保険期間満了までに一度も保険金の支払いがなく、次年度契約を更新した際に無事故割引として保険料が5%割引となります。

団体・集団割引

団体・集団特約を付加している際に適用される割引で、特定の企業や団体経由で申し込むことで保険料の3%割引適用されます。どこの団体で申し込むことでこの特約が適用されるのは非公開となっているため、ほとんどの方は残念ながら恩恵は受けられないでしょう。

保険金の請求・支払い方式

窓口清算

保険金の請求が支払い方法については、まずペット保険の保険金の清算には窓口清算と後払い清算の2種類の方式があります。後払い清算に関しては、まずは治療費の全額を払っておき、後で保険金の請求をするタイプです。一度全額を支払わないといけない(それもクレジットカードを利用することでそれほどキャッシュフローに影響は出ませんが・・。)という部分と、後で保険金の請求のための書類に記入する必要があります。(これも慣れればそれほど負担ではないですが。)

もう一方の窓口精算については、人間の健康保険のように動物病院の窓口で治療費を清算する際に、保険金等の差し引きだけを支払えば良いタイプです。例えば、1万円の保険金請求対象の治療があり、80%補償のプランに入っていた場合には、保険金と差し引きの2000円だけを窓口で支払えば良いです。その場で差し引きしてくれるため、後で保険金を請求する手間もないですし、治療費も一旦全額支払わなくてもいいため安心です。

ただし、窓口精算には1つ落とし穴があって、該当のペット保険の窓口精算に対応している動物病院でしか使えないということ。つまり、最寄りの動物病院がつばきのペット保険の窓口清算に対応していない動物病院であれば、後日清算方式で保険金を請求する必要があります。

アニコムやアイペットなどは対応している動物病院もかなり多いですが、つばきのペット保険に関してはできたばっかりで知名度もまだまだですし、どこまで窓口清算に対応している動物病院があるのか?という部分はかなり疑問が残ります。

免責金額

Lプラン Mプラン Sプラン 手術プラン
免責金額 1000円/日 1000円/日 3000円/日 -

次に、免責金額について。免責金額とは、治療費の中で必ず発生する自己負担金のこと。この免責金額を設定されているということは、必ず自己負担金が発生するというでメリットもありますが、その分同じ補償内容でも保険料が下がったりするメリットもあるため、一概に良い悪いとは言えません。

つばきのペット保険では、手術プラン以外、すべてのプランにて1日あたりの免責金額設定があります。1日あたりLプランとMプランで1000円、Sプランで3000円の免責金額が設定されています。それぞれ、1日あたり1000円、3000円までの治療費には保険金を請求することができません。

つばきペット保険の免責・不担保条件

それではつばきのペット保険の免責条件について見ていきましょう。これは平たく言うと、この病気やケガについては免責対象となります=保証対象外となりますと定められているものです。

免責疾病については、すべてのペットで共通のものと各ペット保険によって異なるものがあります。すべてのペット圏共通で保証対象外となるものについては、こちらを確認ください。→【全ペット保険共通】入る前に必ずチェック!ペット保険の支払い適用外となる場合まとめ

次からは各ペット保険によって異なる免責疾病の項目について、紹介します。

免責疾病

膝蓋骨脱臼
誤飲
歯周病・歯肉炎
チェリーアイ
股関節形成不全
レッグペルテス
気管虚脱
椎間板ヘルニア
てんかん
病理検査
診断書作成費用 ×
時間外診療の割り増し費用 ×
往診費用 ×

つばきのペット保険についてはこんな感じになっています。

往診費用や診断書作成必要等後は時間外の割増費用などは保証対象外となります。この辺もほとんどのペット保険で実は大体補償対象外となっている項目です。それ以外の項目については、補償対象外の疾病として指定されていないため、とりあえず保険金の請求は可能ということになります。(※もちろん、実際に請求をして実際に保険金が支払われるかどうかは、各ケースでの保険会社の判断にゆだねられます。ここに〇がついていたからといって、全てのケースで必ず保険金が下りることを保証するものではありません。)

慢性疾患・高額治療への対応

慢性疾患・高額治療への対応

それでは、次に慢性疾患や高額治療で保険金請求を行った際の対応について。

ご存じの方も多いかもしれませんが、加入しているペット保険によっては、1つの治療が継続して続いていく中で、同じ疾病の治療に関しては保険金の請求が制限をされたり、高額治療の保険金請求が発生した場合に次年度の契約を断る可能性がある、と明示しているペット保険が存在します。(前者はPS保険、後者はアクサダイレクトのペット保険などがあります。)

しかし、つばきのペット保険に関しては、そのような記載はパンフレットにも重要事項説明書にもありません。

先天性・遺伝性疾患への対応

先天性・遺伝性疾患への対応

次に、先天性疾患や遺伝性疾患についての対応についても、特にパンフレット、重要事項説明書に補償対象外であると記載はないため、問題なく保険金請求の対象となります。(先天性疾患がNGなペット保険にはペット&ファミリーのげんきナンバーわんスリムなどがあります。)

つばきのペット保険のデメリット

では最後に、ここまで見てきた中で、つばきのペット保険のデメリットだなと感じるところについて私の意見をお伝えします。

保険料の高さ

まず1つ、ネックになるのが保険料の高さです。もちろんつばきのペット保険よりも高額な保険料のペット保険はいくつもありますが、つばきのペット保険はすべてのプランにおいて免責金額の設定があります。免責金額という条件がなければそこまででもないですが、免責金額設定ありのほかのペット保険と比較すると、保険料がかなり割高であることは否めません。

新しいペット保険ならではの不安定さ

次に、これは新しくサービスが開始されたペット保険すべてに言えることではありますが、まずスタートして間もないペット保険というのは、補償内容の改定や保険料の改定なども起きやすく、不安定さは否めません。

現状での補償内容や保険料など、今現在の条件で評価をしていますが、これからどんどん変わっていく不安定さも十分はらんでいるということです。

つばきのペット保険の特徴と飼い主の感想

ということで、今回はつばきのペット保険に関する補償内容や保険の特徴、そしてデメリットなんかも私の意見を変えてきました。

全体的にLプランに関しては補償内容も穴がなく、窓口清算にも対応していることもあって、なかなかのオールラウンダーなペット保険かなという印象です。

ただし、免責金額設定があり、その割に保険料は低くなくなかなかの金額となります。まだまだ新しいペット保険なので、これからのどうなっていくのか不確定要素も多いところは注意が必要です。

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